2018年10月29日にTBSで放送された「ひるおび」で北海道日本ハムファイターズの育成方法について日本ハムでコーチをしていた白井一幸が語っています。その他の登場人物は番組MCの恵、TBSアナウンサー、槙原寛巳、真中満、荻原次晴です。

 



アナ 以前の練習では『指示・命令・恫喝』が当たり前でした。

 

恵 そういう時代があったんですよね。

 

アナ ただ、白井さんは『怒らない・教えない・やらさない』ということを導入しました。具体的にはこちらです。

 

  • ミスをしても怒らず励ます
  • 選手は質問しながら自ら答えを考え出す

→選手がのびのびと成長できる環境を作った

 

 

アナ この状況を作り出していたのが白井さん。

 

恵 これはどういうことですか?

 

白井 まずミスをした時というのは当事者が一番ショックを受けているわけですから、その時に我々が出来るのは励ましてあげるということですよね。

 

恵 へぇ~。信じられないんですけど、本当にプロの世界で実力のある人間が生き延びる、そして実力のない人間は去る世界じゃないですか。そんなところで手を差し伸べる人なんていないと思っていたんですけど。

 

白井 ミスをした選手を怒ってしまうとね、またミスをするんじゃないかと選手が委縮するわけですよ。ということは手塩に掛けた選手がミスするように指導者が仕向けてどうするんですか、ということですよね。

 

恵 自分たちが追い込んでどうすんだと。

 

白井 そうですね。

 

恵 なるほど。そして、教えないというはどういうことですか?

 

白井 これはね、まあ教えることも多少はあるんですけども、教えると選手は教えられることしかやらなくていいので考えなくなるわけですよ。やはり選手には考えてほしいわけですよ。そのためには教えられるんじゃなくて選手自身がコーチに質問をしていくわけですよね。

 

恵 うん。

 

 

白井 『何が起きたんだろう』、『次はどうやったら上手くいくんだろう』とドンドン選手が自分で考えて質問していくと答えを考え出すわけですよね。

 

恵 へぇ~。

 

槙原 これ選手側からすると「あのコーチは何も教えてくれない」と言って、愚痴る選手も出てきますよね。

 

白井 はい。逆に選手が質問してくるんですよね。「ここはどうしたらいいでしょうか?」と選手が言う時はまさしく聞く準備が出来ているので、こういう時は的確に教えていくわけです。

 

槙原 『しめた!』とそこで思うわけですね。

 

恵 本人に聞く気がないと馬耳東風ですもんね。

 

白井 はい。

 

恵 でも、本人が教えてくださいと言ったら教え時ということですね。

 

白井 そうですね。

 

恵 教えるんじゃなくて導くんですね。

 

槙原 まさに指導ですよね。導いていますもんね。

 

荻原 今、スキーの複合競技で兄の健司が指導しているんですけど、一切指導しません。(※この荻原は弟の次晴)

 

恵 教えない。

 

荻原 選手から質問をされた時だけ、常に答えられる準備をしているだけです。ですから、指導しないというのは見ないというわけじゃないです。ずっと見ているんです。

 

恵 はい。

 

荻原 でも、ああしろこうしろとは絶対に言わない。

 

恵 今はそれなんだ。

 

萩原 はい。

 

 

槙原 メジャーでの指導はそういうのが多いと聞きますね。ほとんど教えないっていう。

 

真中 でもコーチもお給料を貰っているわけじゃないですか。だから、教えたがるんですよ。何かやらなきゃいけないんじゃないかと。キャンプ中に黙って見ているのは失礼なんじゃないかと考えて手取り足取りやり出すんですよ。これが却って良くないんです。ある程度は見て判断することが必要だと思うんで。

 

恵 僕も日本ハムの沖縄の名護キャンプに取材に行ったことがありますけど、もう引退した小笠原道大選手がみんなの練習が終わった後に、1人で1塁線上に立ってトスバッティングをして、ライン目掛けて打って、右に切れたかどうかっていうのをずっとやっているんですよ。ずっと2時間ぐらい。それを僕は待っているんですけど、その後に一緒に飯を食いに行きたかったから。

 

白井 はい(笑)

 

恵 でも、それは彼独特の練習をずっとやるんですよ。

 

白井 そうですね。

 

恵 これは教えられたからじゃなくて凄い選手といのは自分の練習法を持っているんですよね。

 

白井 そうですね。例えばですよ、コーチが「2時間バッティング練習をしてから帰りなさい」と言って練習していたらめちゃくちゃやらされ感があるんですよ。

 

恵 はい。

 

白井 それで体も疲れますけども、日本ハムはやらせないので、選手が自分で考えて上手くなるにはどういう練習が必要なんだろうと思って、自分で2時間やるので成果も上がるし、疲れないし、ストレスも溜まらない。

 

アナ 日本ハムではこんな取り組みもしていたそうです。朝食後に10分間、読書の時間を設けたりとか、日誌を選手たちに付けさせる。更に目標を書いた紙を至る所に貼ってモチベーションを上げていたということですね。

 

恵 これから吉田輝星さんもやるんでしょうね。

 

 

以上です。

もうスパルタの時代は終わっていくんでしょうね。

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