2018年4月20日にフジテレビONEで放送された「プロ野球ニュース」で選手育成について元巨人のデーブ大久保と元ヤクルト広島の笘篠賢治とヤクルトで監督をしていた真中満がフリーアナウンサーの山田幸美と共に語っています。デーブが仕切って話が展開します。
大久保 今日は全員コーチ経験のある3人が揃いましたんで育成とはどういうものかを話していきたいと思います。楽天でいうとファームはだいたい2000打席立たせて判断しましょうと。ピッチャーだったら100から150イニングを基準として育成しましょうという。
アナ はい。
大久保 まあ、育成もあるし実は1軍に送る選手も見なきゃいけないという。真中さん、ヤクルトなんかだとどんな?
真中 具体的な数字はちょっとアレなんですけど、最初に来た新人に関しては、まず何もいじらないということですね。まず、自信を持って入って来ている選手なので、せめてキャンプの2週間から1ヶ月ぐらいはどんな選手なのかを様子を見て彼らの能力を把握して、それから指導をしようとやりましたね。
大久保 なるほど。
真中 いきなり教えたくなって、色々とああしろこうしろとやると、せっかくの自信を失いかねないんでね。
大久保 教えたがりのコーチもいますからね(笑)
苫篠 カープの場合はね、新入団選手の時にスカウトがオフの期間にどんな練習していたのかまで全部報告が入ってきて。
大久保 はい。
苫篠 やっぱり、肘だとか肩にちょっと違和感がアマチュア時代にあった選手には絶対に無理をさせない。
大久保 なるほど。
苫篠 もうそういうのは徹底しています。私の場合はずっと1軍のコーチだったんで、結果というのも欲しいですし育てながらという時期に新井貴浩選手なんかは、あなたは何が1番魅力があって使われているのかって言ったらバッティングじゃないですか。
大久保 そうですね。
苫篠 だから、バッティングはバッティングコーチにしっかり教えてもらって、とにかく集中してやりなさいと。
大久保 はい。
苫篠 守備の方はミスをしても我々がグッと我慢する。その代わり、ポジショニングだとか、このカウントだったらこうするんだよ、ああするんだよ、というのは最初は口で指示してあげました。
大久保 なるほど。
苫篠 そのうちに徐々に分かってくるんですよ。「苫篠さんがああ言ってたな こう言ってたな」とか。そのうち見ていると自分で動きだしているので、分かってきているなというのが見えてきましたね。
大久保 なるほど。僕とか真中さんは2軍監督をやっていたんたけど、2軍っていうのは実は1軍のローテーションに合わせて、このピッチャーがダメなら、次にいかそうというピッチャーをそこのローテーションに入れるという。分かります?
アナ はい。
大久保 1軍のピッチャーに合わせてローテーションしますよね。
真中 そうですね。もし怪我とかがあった時のために同じに投げさせたりしますね。
大久保 そう。ところが、投げさせちゃって1軍と2軍のコミュニケーションをしっかり取っておかないと、実は釜田を先発でいかそうと思っていて5イニングいかせちゃいました。次の日に投げろと言われても困るんで、そこのコミュニケーションをしっかり取る。
以上です。
教えたがりの人はいますよね。