2019年3月19日にフジテレビONEで放送された『プロ野球ニュース2019』で最近のプロ野球におけるキャプテン制度について高木豊、苫篠賢治、野村弘樹がフリーアナウンサーの堤友香と共に語っています。

 

アナ キャプテン制が廃止されているチームが多い中、今年5球団が新キャプテンで始動しています。

 

高木 はい。

 

アナ 中でも若手選手が就任しているチームがあるんですよね。20代半ばの選手。

 

2015年~ 坂本勇人 筒香嘉智

2018年~ 中田翔

2019年~ 銀次、秋山翔吾、福田周平、糸原健人、高橋周平

 

高木 オリックスの福田とか阪神の糸原とか中日の高橋周平ですね。

 

アナ はい。

 

高橋 これ何でだろうね。長期計画でやってるのかな?オリックス、阪神、中日はBクラスに甘んじてるところがあるじゃない。

 

野村 うーん。

 

高橋 だから若い選手を抜擢して、何年後かを考えてるのかな?

 

苫篠 彼らはまだしっかりとした成績を継続しているわけではないですよね。

 

高木 うんうん。

 

苫篠 今年も浮き沈みがあるかもしれませんけど、沈みの時にやっぱりキャプテンということでモチベーションを維持させてやるというね。

 

高木 うん。

 

苫篠 キャプテンに選ばれたのは特に期待をしている選手だと思うんですよね。

 

高木 そうですよね。

 

苫篠 ただ僕からすると、無理してキャプテン制にしなくてもいいんじゃないかと思います。

 

高木 やっぱりリーダーって大切だしね。

 

苫篠 はい。

 

高木 そこに目が行くしね。

 

苫篠 昔はキャプテンというか、チームの中で知らず知らずのうちに引っ張っていくチームリーダーが出来上がっていたじゃないですか。

 

高木 そうそう。今は敢えて『C』のマークを付けてるよね。

 

苫篠 はい。

 

高木 野村さんはどうですか?

 

野村 うーん。坂本勇人だったり、筒香だったり、銀次、秋山、中田翔もそうですけど、彼らは実績も経験もあるし、キャプテンと言われても納得できる部分があるじゃないですか。

 

高木 うんうん。

 

野村 じゃあ、若い選手に何故させるのかというのを豊さんも言ってましたけど、ここは無理して・・・というのは正直なところあります。

 

高木 まあちょっと経験が浅いよね。

 

野村 はい。

 

高木 やっぱりリーダーって色んな経験があって、その中から引き出しを使って答えを出していく。

 

アナ はい。

 

高木 まあまあ、どうなるか分かりませんけど。

 

アナ そうですね。

 

 

高木 ただ人格的に福田とか糸原とか高橋とかはチームの中でしっかりしているという風に見られているのか。それとも「お前たちがしっかりしてくれ」と思っているのか。まあ目が離せないですよね。

 

アナ はい。豊さんも1992年に大洋でキャプテンを経験されているということでしたけれども、キャプテンはどうですか?大変なんですか?

 

高木 大変じゃないよ。大変じゃないって言ったらおかしいけど、チームが弱いからさ。

 

アナ えっ、それ関係あるんですか?

 

高木 関係あるよ。やっぱりチームがウワーってなってる時に「よし!優勝するぞ!」ってなってたら意外と簡単かもしれないけど、弱いチームをね・・・。そりゃ勇気づけたりしなきゃいけないんだけど、いつも上位チームが手の届かない所にいるもんな。(※野村に問い掛ける)

 

野村 まあ、僕らにとっては豊さんはキャプテンと言われなくてもキャプテンのイメージなんですよ。

 

アナ へぇー。

 

野村 色々とプライベートの時もそうでしたし、悪くなったらそばに来てくれてこうこうこうだろとアドバイスをくれたりしてたんで。

 

アナ はい。

 

野村 だから自然とキャプテンのイメージじゃないですか。それを敢えてキャプテンとする必要があるのかないのかっていう時代でしたしね。

 

高木 まあそうだね。

 

野村 選手会長のイメージというのでキャプテン制度はほとんどなかったですよね。

 

高木 ないない。

 

苫篠 僕のヤクルト時代は野手だと広澤さんと池山さんのイケトラコンビで。

 

高木 うん。

 

苫篠 ピッチャーを引っ張ってるのがキャッチャーの古田さん。そのうちに宮本慎也が入ってきて、宮本がリーダーという感じで。

 

高木 うん。

 

苫篠 カープ時代は野村謙二郎がチームを引っ張ってるという。

 

高木 自然発生してくるよな。

 

苫篠 そうですね。

 

 

高木 だから、立候補制にすればいいのにね。リーダーは。

 

アナ えっ、やりたい人が?

 

高木 うん。やりたい人じゃないとできないよ。

 

アナ あぁ。

 

高木 これは迷惑な話だから。

 

アナ えっ(笑)

 

高木 いや、本当に。

 

苫篠 やった人にしか分からないですね。

 

高木 手一杯なことになってくるから。

 

アナ うんうん。

 

高木 でもリーダーというのは自然発生もいいけど、やっぱり立候補制にすればいいと思う。

 

アナ あぁ。そうか。

 

高木 やりたい奴がやらないと絶対に責任は果たせない。

 

アナ なるほど。

 

高木 これは言える。

 

アナ じゃあ、キャプテンがいないところはキャプテン制はなしということ?

 

高木 まあ自然発生で僕にキャプテンをやらせてくれって言う奴がいるんだったら、任せた方がいいよ。

 

アナ なるほど。そう考えるとやっぱりキャプテンは大事ですね。

 

高木 やっぱりリーダーは大事だよね。

 

アナ そうですね。

 

高木 キャプテンという名前が大切なのか、リーダーが必要なのか、というのを考えるとリーダーの方が絶対に必要。

 

アナ そうですか。

 

高木 はい。

 

 

以上です。

リーダーは自然発生というか周りがその人に集まりますよね。

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