2019年4月19日にBS1で放送された『ワースポ×MLB』で開幕してから打撃が好調のロサンゼルスドジャースのベリンジャーについて黒木知宏がフリーアナウンサーの山本萩子が分析しています。
この日のベリンジャーの打撃内容
1打席目 ライト前ヒット
2打席目 三振
3打席目 右中間ホームラン
4打席目 レフトフライ
シーズン打率.432(4/19の試合終了時点)
試合後のベリンジャーのコメント
ベリ イェリッチとのホームラン争いはこの先も楽しみだ。できればシーズンを通じて競い合っていきたい。(※4月19日の試合終了時点でベリンジャー、イェリッチ共に10本)
黒木の解説
アナ スラッガー対決は見応えがありましたね。
黒木 さすがだなと思いました。イェリッチに関してはドジャースの先発ウリーアスにちょっと抑えられた感じがありましたけど、一方のベリンジャーですよね。
アナ はい。
黒木 まあスゴい。それで今年は必ず飛躍できると思っています。素晴らしいバッターです。
アナ ではベリンジャー選手の打席を振り返ります。
黒木 そのホームランを打った打席なんですけども、打球の初速が177.9キロ(statcast)です。約180キロ。これかなりの速度ですよね。
アナ そうですよね。
黒木 そして打球角度が21度(statcast)です。この初速と打球角度がひとつのポイントですよね。
アナ はい。まさに弾丸ライナーだったんですが、こちらはここ3年間のベリンジャー選手の打球の初速と角度を表したデータです。
ベリンジャー 過去3年のデータ(2019/4/19時点) | ||
打球の初速 | 打球の角度 | |
2017 | 144.2キロ | 16.5度 |
2018 | 144.3キロ | 16.1度 |
今年 | 154.2キロ | 13.0度 |
黒木 はい。まず打球の速度でいうと今年は格段に上がっています。
アナ そうですねぇ。
黒木 そして打球の角度に関しては低くなってる。
アナ はい。
黒木 これはベリンジャーってもともとフライを打つようなバッターなんですけど、角度を下げることによってフライではなく、強い打球を打った意識に変わったと思うんですよね。
アナ まさにフライではなくて強い打球を意識するということで、去年それで活躍したバッターがいましたよね。
黒木 はい。これです。
2018年のJ.D.マルティネス | |
打球の初速 | 打球の角度 |
149.7キロ | 10.7度 |
黒木 J.D.マルティネスです。昨年ホームランを43本打った最強バッターですよね。
アナ はい。
黒木 このJ.D.マルティネスの打球の初速を比べますと、ベリンジャーの方が平均では速いんです。
アナ 上回っていますね。
黒木 はい。角度でいうとJ.D.マルティネスの方が少し低いんですけど、まあ今年のベリンジャーの状態を見ると、J.D.マルティネスクラスの活躍をするんじゃないかとスゴく期待ができるんですよね。
アナ 今シーズンのベリンジャー選手の活躍がますます楽しみです。
黒木 はい。
以上です。