2019年4月30日にフジテレビONEで放送された『プロ野球ニュース2019』でこの日の読売ジャイアンツvs.中日ドラゴンズの試合で起こったフェンス直撃レフトゴロの走塁について元中日の谷沢健一、元横浜の高木豊と野村弘樹が語っています。
場面
1回裏1アウト1-2塁
巨人・石川が打ったレフトフェンス直撃の当たりをレフト伊藤がダイレクトキャッチしたようにも見えるややこしい当たりになり、1塁ランナー岡本が迷ってしまい、結果的に2塁で封殺されレフトゴロという記録になった。
野村弘樹、高木豊、谷沢の解説
野村 初回にあったフェンス直撃のフライを捕った捕ってないの走塁。
高木 あれ難しいですね。自分で決め付けないことですね。審判がジャッジするんで、それに従ってプレーしたらいいですよね。
野村 だから1塁ランナーも捕ったか捕ってないかを見れてないし、審判の判定も見てないからどう動いていいか分からない状況ですよね。
高木 中継でのカメラでは岡本から見える位置に審判がいないんですよ。だから迷ったんだと思います。
野村 なるほど。
高木 だって元木コーチも2塁ランナーのビヤヌエバもウロウロしてたでしょ。
野村 してました。
高木 回していいか、止めた方がいいのか。
野村 でも最終的にはコーチを見るしかないですよね。
高木 まあコーチを見るしかないですけど、最初に確認すべきは審判なんですよ。
野村 はい。まあそうですよね。谷沢さんはこういう経験はありますか?
谷沢 ありますよ。でも審判も見えてないよね。よく分かってないよね。
野村 はい。
谷沢 ちょっとスローで見ると分かるけども。
高木 僕は中継を見てて分かったんですよ。
谷沢 おぉ、スゴいね。視力3.5?
野村 ハハハ(笑)
高木 いや、フェンスに当たったのが分かった。野村さんと一緒に見てたけどね。
野村 豊さんはすぐにそれを言いましたよね。
高木 野村さんは「捕った」と言うんですよ。やっぱりそれぐらいよく分からないプレーだったんですよ。分からないんですよ。
谷沢 元木コーチもビヤヌエバに「行け」「いや、戻れ」みたいな感じだったし分かんないよね。一応走っとかないといかんよね。
高木 いや、アウトの可能性もあるからね。
野村 まあ中日の先発の大野にしたらラッキーでしたよね。
高木 でもこういうケースって年に1回あるかないかだからね。
野村 確かに。
高木 そりゃ難しいよ。ただ基本は分からなかったらまず審判を見るということですよね。
野村 それしかないですよね。
高木 それでコーチャーも審判を見て、ジャッジを下すというね。
野村 多少判断が遅れてもそれでやるしかないですよね。
谷沢 あのときに審判はどんなジャッジしてたの?
高木 あのね、セカンドベースがあって、マウンドの後ろに2塁の塁審判がいるんですよ。
谷沢 うんうん。
高木 岡本は自分の視野には審判いないんで追い抜いてるんですよ。そして3塁塁審は三遊間の位置にいたんです。
谷沢 目で追ってないんだ。
高木 それは追えないです。そしたら岡本はその二人の審判が死角にいたんで審判がどこにいるか分からないんですよ。
野村 当然打球を見てますしね。
高木 それでビヤヌエバと元木はウロウロするしかなかった。
以上です。