2019年5月26日にBS1で放送された『ワースポ×MLB』でこの日のvs.オークランドアスレチックス戦に先発し4回途中5失点で負け投手になったシアトルマリナーズ菊池雄星のピッチングを黒木知宏がフリーアナウンサーの上田まりえと共に解説しています。
この日の菊池の投球内容
3回1/3 74球 被安打10 奪三振1 与四死球2 失点5
今季3勝2敗 防御率3.82(5/26の試合終了時点)
菊池の試合後のコメント
菊池 試合前のブルペンから体がイマイチで修正できないまま試合に入ってしまいました。ストレート自体の球速も含めて、何か違うな、というのがありましたけど。今まではカーブを有効に使っていましたけど、それを打たれたというのが今までとの違いとしてありました。
黒木の解説
アナ 今までとは違い、試合後のコメントでも固い表情でした。菊池投手は4月15日以来の負けが付いてしまいました。
黒木 しばらく好投していましたからね。今日に関してはカーブが上手く機能していませんでしたね。
アナ はい。
黒木 今日のカーブはほとんどが高めに浮いていたんですよね。それでいてカーブが高めとはいえ、いい時というのはスピンがあるんですよね。ですから回転数も多くて曲がりが大きいんですけど、今日はほとんどカーブがキレてませんでした。ほどけるような感じでしたね。
アナ ではゼウスでカーブを見てみましょう。
黒木 今日投げたカーブなんですけど、やっぱり高めに浮いていますよね。本来のいい状態の菊池投手というのはベルト付近のカーブだとしても、キュッとキレがあるんですよ。
アナ はい。
黒木 今日は回転数も緩く、ほどけたようにフワーっと来てるので、少々いいコースに決まったとしても簡単に捉えられるような状況でしたよね。このカーブを上手く打たれたことによって投げる球種がストレートとスライダーしかなくなりましたよね。その2つは速球系ですから上手く勝負が出来なかった状況でしたね。
アナ カーブが悪かった時にはどうしたらいいんでしょうか?
黒木 まあ今日はまずストレートがキレていなかったというのが一つあると思うんですよね。ストレートにキレがあれば甘めのカーブでもタイミングがズレると思うんですけど、ストレートも今日は平均スピードが遅かったし、カーブも緩かったので、なかなか今日は厳しい状態だったかなと思いますね。
アナ はい。
黒木 試合後のコメントも体の状態が良くなかったと言ってましたので疲れがあるのかなと思いますよね。
アナ 今日は見ていてもフォームに躍動感もなかったですよね。
黒木 そうですね。下半身の力強さと腕の振りもハマってるような感じがありませんでしたよね。
アナ ちょっとチグハグという感じにも見えました。
黒木 まあ開幕から2ヶ月が経ちましたし、多少の疲れがあるのかなという状況ですよね。
アナ ショートスターターで登板した日を除けば今日は最短でマウンドを降りたんですよね。
黒木 次回の登板がどういう内容になるかは分からないですけど、少し登板間隔を空けるのか、またショートスターターみたいに短いイニングを投げて、間隔を取ればいいピッチングが戻ってくるかもしれませんね。
アナ 5月30日からマリナーズはエンゼルスとのカードになります。4連戦になります。菊池投手と大谷選手の対戦が見られるか、というとこですね。
黒木 ぜひ見たいんですよね。
アナ そうですよね(笑)
黒木 もしかしたらショートスターターかもしれませんけど、1打席はしっかりと勝負できますので、ぜひ対決を実現してほしいですね(笑)
以上です。