2019年5月27日に関西テレビで放送された『報道ランナー』で5月好調な阪神の要因を片岡篤史が関西テレビアナウンサーの新実彰平と共に語っています。
アナ 去年まで1軍のヘッドコーチだった片岡さんですが、今年は果たして何が違うのかお願いします。
片岡 今年は『3人の新たな絶対的なレギュラー』が出てきたことです。
アナ ほー。ではまず1人ずつ見ていきましょう。
もくじ
1人目の選手
モニターに梅野が映し出される
打率.328 HR3 打点23(5/27時点)
アナ キャッチャーの梅野隆太郎選手。左足の薬指の骨折があったんですが、ほぼスタメンマスクを他の選手に譲っていないんですよね。
片岡 今シーズン初めまでは坂本と併用どうのこうのと言われていましたけど、もう今はライバルも誰も出て来ませんし。
アナ あれだけ打つともう代えられないでしょ。
片岡 いやぁ、大したもんですね。
アナ はい。
片岡 彼の場合、非常に体が強いんです。ですから、よくキャッチャーをやっていてワンバンを止めるのが上手いと言われるんですけど、キャッチャーとしてスゴく足が使える。キャッチャーフライの反応もいいですし。新実さんはキャッチャーでしたけど、どうでしたか?(※このアナウンサーは京都大学で野球部のキャッチャーをしていました)
アナ 私ですか?(笑) 反応鈍いわ、肩が弱いわでしたけど(笑) 梅野さんのワンバンに対する反応はピッチャーに安心感を与えますよね。
片岡 これは12球団トップですね。
アナ そうですか。
片岡 これは足が動くから止められるんですよね。
アナ それで盗塁のスローイングにも繋がっていくんですよね。素人はついついバッティングを見ちゃうんですけど、守備の評価が高いということですね。
片岡 体が強いです。
アナ そういう意味では矢野監督もキャッチャー出身で期待されているんでしょうね。
片岡 矢野監督が言われているように最終回のアウト3つはこれまでのものとは意味が違いますから。自分で最後まで守り切ってこそのレギュラーキャッチャーだとよく言われてますんでね。
アナ なるほど。
片岡 梅野もやりがいを感じているでしょう。
2人目の選手
アナ さあ、2人目の絶対的レギュラーはこの方です。
モニターに大山が映し出される
全試合4番で出場
アナ 大山選手は全試合で4番ですよね。
片岡 大山はレギュラーというよりも、4番ですよね。4番としていいところ、勝負を決められるところでサヨナラヒットもそうですし、先日はレフト線ギリギリに落ちる決勝タイムリーもそうですしね。こういう勝負所で4番としての風格まではいきませんけど、雰囲気は出てきましたよね。
アナ やっぱり、今まさに4番の階段を一つずつ登ってらっしゃると。
片岡 どうしても鈴木誠也や岡本に比べられがちですけど、彼もタイガースの4番というプレッシャーの中でよくやっていると思いますよ。
アナ ホームランの数も積み上げてきていますし、これからも4番として頑張って頂きたいですね。
片岡 楽しみですね。
3人目の選手
アナ さあそして3人目はこの方です。
モニターに近本が映し出される
1番に定着後の阪神19勝11敗(5/26時点)
アナ ルーキーの近本選手が1番に定着してから一気に上昇気流に乗りましたよね。
片岡 もちろんドラフト1位で期待はしていましたけど、ここまでやってくれるとはね。恐らく首脳陣も思ってなかったと思いますけど。
アナ はい。
片岡 日曜日(5/26)の先頭打者ホームランもそうですし、内野安打もありますし、近本が1番に入ってからチームは非常に成績が良くなっていますからね。相手にとっては非常にイヤな1番バッターでしょうね。
アナ 一本筋が通って打線が固定されましたよね。
片岡 それが一番ですね。なかなか昨年まで出来なかったんですけど。
アナ どの辺りが大きいんでしょうかね。3人の絶対的レギュラーの名前を挙げられましたけど、その他にもしっかりとレギュラーを張ってくれている選手がいます。
片岡 この打順を見てもそう変えるところはないと思うんです。マルテのところに中谷が入ったり、木浪のところに北條が入ったり、あとは左バッターの時に上本が2番に入るぐらいで他は触らないですからね。
アナ はい。
片岡 だから打順を組むときも楽ですよね。
アナ 出てくる選手でも層の厚さを感じさせてくれますね。一方で近本選手でいいますと、背中を痛めて途中交代というのがありましたが疲れはどうでしょうか?
片岡 もちろんルーキーで毎日毎日試合をしているわけですから、もちろん社会人出身ですから一発勝負の厳しい状況で試合をしているんでしょうけど、やっぱり毎日試合をするとか、移動して試合をするというのは初めてなんでね。ただ、それでもこれだけの力を発揮しているのは大したもんですよ。
以上です。