201964日にBS1で放送された『プロ野球ニュース2019』でこの日のvs.ダイヤモンドバックス戦で先発し81失点と好投したロサンゼルスドジャースのビューラーについて岩村明憲がフリーアナウンサーの山本萩子と共に解説しています。

 

この日のビューラーの投球内容

8102被安打2 奪三振11 与四球0 失点1

今季61敗 防御率3.69(6/4の試合終了時点)

 

 

岩村の解説

アナ ドジャースのビューラー投手、圧巻のピッチングでしたね。

 

岩村 そうですね。キレイな回転のフォーシーム、そしてナックルカーブとスライダーのコンビネーションが抜群でしたね。

 

アナ そうですよね。実はビューラー投手本人が「去年の8月にスライダーを改良してからより三振を奪えるようになった」と語っているんですよね。岩村さん、この辺りについてどうですか?

 

岩村 スライダーというのはフォーシームやカーブに比べて空振りが取れる球といったところですよね。今日もスライダーが膝元に決まっています。

 

アナ はい。

 

岩村 右バッターには外に逃げる、左バッターには足元に落ちるという球で、平均球速が140キロで速くて曲がるスライダー。なかなか難しい部分ではあるんですけど、今日は右バッターのアウトローに決まるスライダーが投げ込めていましたね。見事なコントロールでした。

 

アナ そして今日の球種別の空振り率で比べてみてもやはりスライダーが一番でした。

 

この日のビューラーの球種別空振り率
スライダー56%
ナックルカーブ38%
カットボール33%
フォーシーム22%

 

アナ 56%でした。

 

岩村 そうですね。スライダーと、そしてカットボールをスライダーの一種だと考えると、バッターからするとこれだけの球種があり、そこでビューラーからするとチェンジアップがないと。

 

アナ はい。

 

岩村 チェンジアップがない分、このスライダーとカットボールを磨いたのが今のピッチングに繋がっているんですよね。

 

アナ なるほど。しかも、あのスライダーは右バッターに対しても、左バッターに対しても、横に曲がるものと落ちるもので投げ分けていましたよね。

 

岩村 そうですね。横滑りと落ちる球の2種類のスライダーがあって、2つのスライダーがあればバッターからすると1つ球種が増えるようなものなのでスゴく厄介だと思いますね。

 

アナ そうですね。そして、速球とカーブを持ち球にしていたチームメイトのカーショウ投手も年々スライダーの比率が上がっています。これはバッターからすると質のいいスライダーが投げられると大変ですよね。

 

岩村 本当に大変ですね。ベンチでもビューラーとカーショウと話し合っているんですよね。お互いに情報の共有をしていると思います。なので、今日もカーショウから得られる情報を使えていたんじゃないですかね。

 

アナ ビューラー投手の今後の成長も期待したいですね。

 

岩村 はい。

 

 

以上です。

ドジャースにまたいい投手が現れました。
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