2019年6月27日にBS1で放送された『ワースポ×MLB』でこの日のvs.クリーブランドインディアンス戦で先発したシカゴカブスのダルビッシュ有のピッチングについて黒木知宏がフリーアナウンサーの山本萩子と共に解説しています。
ダルビッシュの試合後のコメント
―今日はホームランでやられた
ダル もちろんあれしかないと思います。最初のホームランは僕の投げミスでもあるんですけど、打者が完璧に打った。でも2本目のやつは打たれるべくして打たれたという感じでした。
―今後に向けて
ダル もちろん勝ちたかったけど、今日は自分の中で今までの試合の中でも一番大きくて次が楽しみで、特に左バッターにそう思えているので負けはしましたけど、かなり前向きになれます。
黒木の解説
今季2勝4敗 防御率4.98(6/27の試合終了時点)
アナ ダルビッシュ投手、11試合ぶりについた勝ち負けはついたんですが、残念ながら負けがついてしまいました。
黒木 本人も言っているように、2本目に関しては失投でもったいなかったなと思いますね。
アナ そして今シーズンの被本塁打18本というのはリーグワーストタイです。
黒木 そうですね。押したり引いたりが上手いピッチャーなんですけど、引いている部分で打たれているかなと。実際に18本の被本塁打で11本がソロホームラン。そしてその11本のうち5本が初球なんですよね。
アナ なるほど。そう考えると、不要なホームランということなんですかね。
黒木 うーん。ダルビッシュ投手は器用なので、ペース配分とかバッターを見ながらカウント球をうまく取っていくピッチャーなんですけど、初球の入り方が一つのポイントなのかなと思いますね。
アナ さて一方の左バッターに対してのピッチングについては収穫もあったようですね。
黒木 具体的に言うとカットボールですね。
アナ ホームランを打たれたマッキャン選手から三振を奪った打席ですね。
黒木 この打席で初球に投げたカットボールなんですけど、これがインコースの高めに横滑りするようなカットボールなんですよね。バッターからすると分かっているようなカットボールです。そして勝負球で投げたカットボールが横滑りではなく縦に落ちるカットボールなんですよね。
アナ はい。
黒木 カットボールを投げ分けることが出来たのが手応えの部分じゃないでしょうかね。初球のカットボールは真ん中から滑らせてのカットボールはスゴく打ちづらいんですよね。今後そのボールを使っていったらどうなのかなと思いますね。
アナ なるほど。カットボールが有効だったと。
黒木 そうですね。
以上です。