201997日にMBSテレビで放送された『せやねん』で阪神タイガースの木浪聖也が狩野恵輔と対談していました。

 

シーズン序盤にプロの壁を感じる

狩野 オープン戦で球団新人最多安打記録を作って、「おっしゃ!」という感じでシーズン入って行ったと思うんだけど、シーズンに入って「え!?」っていう感じになった。あれは何かが違ったのかな?

 

木浪 はい。オープン戦は何も分からない状態で、思い切ってやって結果が出たんで。でも開幕すると研究されるから。

 

狩野 そうだね。

 

木浪 全然打てなくって、ちょっと自信がなくなりましたね。

 

狩野 ちょっと自信がなくなった。そっちか。

 

木浪 はい。

 

 

2軍に落ちて1軍復帰

狩野 2軍に落ちるまでの打率が234厘で、1軍に復帰してからの打率が436厘。まあ打ってるよね。

 

木浪 そうですね。

 

狩野 これは2軍で何をしたんだろう?例えば誰かにアドバイスを貰ったとか。

 

木浪 やっぱり1軍にいると怪我をしないように体に気を使うというか。そこまで練習で追い込めなかったんですけど。

 

狩野 うんうん。

 

木浪 2軍にいる時はとことんバットを振って、人一倍やったという自信はありますね。

 

狩野 とにかくバットを振ったと。

 

木浪 はい。あとウェイトトレーニングも調整じゃなくて、すっごい追い込みました。

 

 

変わったキッカケ

狩野 鍛えたんだね。それで1軍に上がって、試合に出て、打って、「よし!」となった?

 

木浪 なりました。

 

狩野 へぇー。

 

木浪 それが(8/14 ナゴヤドームの)中日戦の代打で打った時でした。あの時は追い込まれたら打てる気配が正直なかったんですけど。

 

狩野 うんうん。

 

木浪 追い込まれてからヒットを打てて、それから「あっ、いける」って思いました。

 

狩野 その1球で。あの1打席というより1球で変わった。

 

木浪 はい。

 

狩野 その前は良くなかった。あの1球で大丈夫だとなった。自分がやってきたことは間違いじゃないと思ったんだね。

 

木浪 そうですね。

 

 

 

守備の改善

狩野 2軍に落ちる前は11個のエラー。そして1軍に復帰してからは現時点(9/6時点で)1個だけ。正直、前半戦のエラーが出てしまったのは何か原因があった?

 

木浪 やっぱりプロの打球が正直どういう打球なのか分かりませんでしたし、力が入って力んで。

 

狩野 自分の思ったような動きができなかった?

 

木浪 こんなにできなかったっけっていう、不安になっちゃいましたね。

 

狩野 でも、このエラー数の改善も2軍落ちを挟んでからだけど、ファームでこうしてみようというのがあった?

 

木浪 一番それに当てはまるのが最初の構えですね。

 

狩野 構え?

 

木浪 前半戦はとにかく足が止まって、低くなってポンっとスタートを切ってたんですよ。でも、久慈さんに言われたのが「俺はそうしない」と。

 

狩野 うん。

 

木浪 フラフラと動いてて、ピッチャーが投げる時にスッと守備の構えに入るようにしたら、スタートも切れるということで。そうすることで体を低くするという上下動の差もなくなると。

 

 

同期の近本について

狩野 「キナチカ」っていう呼称がバーッと出たけど、これはどうでしたか?

 

木浪 けっこう良くないですか?()

 

狩野 いいよ。いいと思ってるよ() 気に入ってるかどうかっていう。

 

木浪 気に入ってます。そうやって呼ばれるのはやっぱりありがたい。チカがいるから頑張れてるというのもあります。

 

狩野 そうか。できたらこれからもキナチカでいきたいというのはある?

 

木浪 スゴくあります。

 

狩野 そうか。とにかくシーズン残り少ないけど、全部ショートでいけるように。

 

木浪 任せてください。

 

狩野 オッケー。

 

 

以上です。

文字にするとあまり盛り上がっている感じがないですけど楽しそうやってました。
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