2019年10月27日にフジテレビで放送された『S-PARK』で引退したばかりの阿部慎之助と福岡ソフトバンクホークスの内川聖一が自身の打撃理論をフジテレビアナウンサーの中村光宏と共に語っています。
内川の打撃理論
アナ 内川選手の打撃の極意をお話いただきます。
内川 はい。やっぱりピッチャーとバッターの間隔って18.44メートルで、それをなるべく長く使いたいので、僕は遅いボールをキチンと引き付けて打つという練習をいつもしてました。
アナ 速いボールではなくて敢えてスローボールを。
内川 そうですね。どうしても速いボールが来てしまうと、体は無意識に反応して反動で前に打ちに行ったりすることがあると思うんですけど、遅いボールというのは自分の打てる範囲まで引き付けないといけません。
アナ はい。
内川 やっぱりボールを長く見る、そして引き付けて打った方が確率が高くなると思うので。
アナ なるほど。
内川 スローボールが来たらしっかり軸足で溜めを作って、そしてトップに入る形っていうのを持ちながらボールを見て打つ、という練習をしてました。
アナ 溜めを作る、引き付けて打つための練習。
内川 そうですね。どうしても速いボールだと反応して打たないといけないので、どうしてもすぐに打とうとして前に出がちなんですけど、スローボールだとしっかりとボールを見ながらトップを作る時間を作って一気に溜めた力を使うという練習をしてました。
アナ 阿部さんはこの極意はいかがですか?
阿部 僕も同じような事は考えてはいます。
アナ 溜めという部分ですね。
阿部 はい。
阿部の打撃理論
アナ では続いて阿部選手の打撃の極意をお願いします。
阿部 僕はマシーン相手なんですけど。
アナ 速いボールですね。
阿部 そんなに速くはないです。
アナ そうなんですね(笑) はい。
阿部 ストレートをなるべく自分の限界まで引き付けて、バットを内から出して、真横にファウルを打つ。
アナ 横ですか?
阿部 はい。その練習はずっとやってましたね。
アナ 前に飛ばすのではなくて?
阿部 結局、力んだりすると右肩(ピッチャー側の肩)が先に出てしまうので。
アナ はい。実際に練習の映像が出てますけども。
阿部 そうですね。あれをずっとやってることによってバットを内から出すという癖が付きますし、内川選手が言ったギリギリまで引き付けて打つというのも同時に出来るんで、それをやってましたけどね。
アナ それをすることによってどういったことが出来るようになるんですか?
阿部 内川選手と一緒ですね。ボールを長く見た方がコンタクトしやすくなるのが一番だと思います。
アナ なるほど。内からバットを出すというのが大事なんですね。
阿部 そうですね。
以上です。