2019年2月にBS1で放送された『球辞苑』でアリゾナダイヤモンドバックスの平野佳寿が日米のブルペンの違いを語っています。

 

日米で最も違うところ

平野 投げないで体をしっかりと作って、それで呼ばれたところでしっかり投げる。

 

メジャーリーグの中継ぎ投手は通常、試合開始と同時にブルペンに入り、自分の出番を想定しながら各々準備を進めるがベンチの指示があるまで決してボールを投げないという。

 

平野 メジャーは本当に出番がくる直前。前のイニングが終わって、自分たちの味方が攻撃する前ぐらいに「おまえだから」と言われる。ピンチとかでもバッター2人前ぐらいで電話で呼ばれる。これがアメリカでは当たり前。

 

メジャーでは必然的に肩を作るのが1回だけとなる。

 

 

投げないことが重要

平野 登板がなければ、その試合に1球も投げずに終われるんで体に楽な感じはあります。極力、あまりブルペンでは投げないようにというのがアメリカのスタイルかなと思います。

 

 

日米のブルペンの雰囲気の違い

平野 日本はちょっと年齢というか、どうしてもルーキーが先輩に喋りにくかったりが多少日本ではあると思うんですけど、アメリカはやっぱりそれがないので。

 

2018年ルーキーだったが34歳と上から2番目 ブルペンでの立ち位置は

平野 ルーキーの仕事をちょっとやっていました。水を置いてあげるとか。だから『アクアマン』と呼ばれてました。

 

 

観客からブルペンが見える球場

平野 選手とファンとの距離感がスゴく違うんで。野次がスゴいんで喧嘩してましたね。警備員さんがいるで、呼んで退場させたりとか。僕もずっといじられるグラウンドがありましたけど。ジャイアンツの球場で。

 

サンフランシスコ・ジャイアンツの本拠地AT&Tパーク。

 

平野 何かバーっと言われてましたね。あそこは近いんで。横に客がいるんで。それでブルペンで投げてる時も1球毎に喋りかけてきたりするんですけど、僕の場合は本当に何を言ってるのか全然分からなかったんで(笑)

 

 

野次られてもブルペンは外の方がいい

平野 球場の観客の雰囲気を感じて、そのままマウンドに上がれるのでメジャーの球場の方がいいのかなと思いますけどね。雰囲気に入りやすいというか。東京ドームとか、甲子園とか、こんな熱気があったんだという。そこで立ち遅れみたいなことをする人もいると思うし、僕もした経験がありますし。一歩遅れてしまうことがあったかもしれないんですね。

 

平野佳寿にとってブルペンとは?

平野 先発で全然結果も出ませんでしたし、ずっと先発をやっていたらメジャーに挑戦できるようなこともなかったと思いますし。なくてはならないというか、ブルペンがあったからここまで来られたと、メジャーにも挑戦できたと思います。

 

 

以上です。

日米とは全然違いますね。

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