2019年11月25日にフジテレビONEで放送された『プロ野球ニュース2019』で2019年シーズンで引退し東京ヤクルトスワローズのコーチになった畠山和洋が恩師について元中日の谷沢健一、元横浜の高木豊、ヤクルトで監督をしていた真中満と共に語っています。
真中 指導者で影響を受けた人はいました?
畠山 そうですねぇ。若い頃にビシビシ鍛えられた荒井幸雄コーチと猿渡(寛茂)さんことサルさんが本当に印象に残ってます。
真中 荒井コーチは厳しかったですよね。
畠山 厳しかったです。練習内容ももちろん厳しかったんですけど、僕の私生活の方もちょっと曲がった部分があったので。
真中 はい(笑)
畠山 そこを正そうと1日付きっきりでやるように練習を見てくれました。
真中 猿渡さんは寮に結構いたから本当に付きっきりで一緒に練習した感じかな?夜間練習も含めて。
畠山 夜間練習もそうですし、朝も7時ぐらいから行動してましたね。
真中 朝7時から散歩とか?
畠山 散歩から始まって、ランニングのメニューもサルさんが管理して、全てでした。
高木 ヤンチャでそれだけ管理しないといけない選手だったんじゃないの?
真中 僕はあんまり言いたくないんですけど、『戸田の問題児』という話も若干あったりしたんですけど(苦笑)
高木 俺、小川監督に話を聞いた時に一度だけ手を上げたことがあると。
真中 あの小川さんがね。
高木 覚えてる?
畠山 覚えてます。覚えてるんですけど、実はあれに関してはあんまり納得いってないんですよね。
高木 そうなの?
畠山 あんまり納得いってなかったんで。
高木 ただね、本当に素質があるからこの子を何とかしなきゃいけないというので、人生で手を上げたというのは一度だけなんだって。でも納得いかなかった?
畠山 はい。納得いかなかったんですけど、そのあと色々と話し合いまして、ちゃんと落としどころはありました。
高木 なるほど。
谷沢 でも東京に来て、やっぱり田舎とのギャップが随分あったでしょ?
畠山 そうですねぇ。
谷沢 寮には何年いたの?
畠山 けっこう長くいました。(※7年いたらしいです)
谷沢 だから社会のルールとかを身に付けるには随分と時間がかかったんじゃない?
畠山 かかりました。プロの厳しさとかを理解するのは相当の時間を要したと思います。
谷沢 うん。「何でこれやるんだ?」みたいな事もあったろうね。
畠山 それもありますし、しなきゃいけないっていう感覚がなかったので。
谷沢 あぁ。
畠山 年齢を重ねるにつれてそういう自覚が芽生えてきましたけど。
谷沢 何年目でレギュラー掴んだの?
畠山 何年目でしたか・・・。
真中 2008年にレギュラー定着ということなので、2008年に定着して2011年にはほぼ全試合出場するようになりましたね。豊さんは他に何かあります?
高木 プロに入ってここで飯が食えるなとか、相当やらなきゃいけないと感じたのか、どっちだった?
畠山 いや、逆にどっちも考えなかったですね。
高木 うん。
畠山 本当に何も考えてなかったというか。
高木 やらされるままに。
畠山 与えられたメニューをガムシャラにやっただけという感じだったんで。
谷沢 でも小川さんが言ってきたり、猿渡さんが言ってきたり、荒井コーチが言ってきたり、アドバイスの取捨選択があまりできなかったでしょ?
畠山 そうですね。逆に言えば皆さんに言われた事を全部こなしました。
谷沢 へぇー。そこで迷う選手も多いけどね。
真中 そうですよね。まあ個人的にはバッティングの指導とかよりも、問題児ですから私生活を含めてだったのかなと(笑)
谷沢 問題児ってどういう事をやってたの?
畠山 それはちょっと言えないです。
真中 言わなくていいです(笑)
高木 簡単に言えば門限破りとかそういう事でしょ?
畠山 そうですね。
以上です。