もくじ
高校野球について
片岡 先日、「高校野球の指導者をやりたい」というようなことを言われたと思うんですけど、それについてはどうですかね?
清原 それを強く思ったのはやっぱり今年の春夏の甲子園が中止になったじゃないですか。
片岡 はい。
清原 その時に自分自身もスゴくショックを受けました。高校3年間ですけど、皆さんも9歳ぐらいから野球を始めるわけじゃないですか。
片岡 はい。
清原 それで自転車に乗って、練習場に雨の日も風の日も、そしてお母さんが早く起きてくれて弁当を作ってもらって、その集大成が夏の甲子園じゃないですか。
片岡 はい。
清原 それが中止になったっていうことで、自分はその甲子園っていうものを経験してるので、そういう甲子園の良さっていうものを伝えていきたいなっていう気持ちですね。
片岡 清原さんにとって甲子園はどんな存在でしたか?
清原 自分はプロ野球で2000試合以上出場させていただいて、そして同じ甲子園でも阪神巨人で同じ甲子園なんですけど、でも夏の甲子園というのはそれとは全く違うものじゃないですか。
片岡 はい。
清原 片岡さんも阪神タイガースでね・・・。
片岡 はい・・・。
片岡 何ですか?(笑)
野村 ハハハ(笑)
清原 高校生の時は嬉し泣きしたと思うんですけど、プロになってからの甲子園では悔し泣きも多かったと思うんですけど。
片岡 はい(苦笑)
清原 本当に甲子園の素晴らしさというものを少年、子供たち、そして中学生、今の高校生に伝えていきたいなって思いますね。
片岡 野村さんかが考える甲子園はどうでした?
野村 結局、小さい頃から野球やっていて、あそこで野球やりたいと思ったんですね、僕は広島出身ですけど。
片岡 はい。
野村 その中でやっぱり中学生の時に春と夏の高校野球を見るじゃないですか。それで当然、清原さんは1年の頃から出られていて、そうなると僕らは中2中3なわけで。やっぱりそこで僕もPL 学園っていうのを知って、そこに行きたいと思ったし、やっぱりあそこでやりたいと思ったじゃないですか。清原さんも言われましたけど、高校野球とプロ野球で同じ甲子園という球場でも意味が違うじゃないですか。
片岡 そうですね。
清原 佐々木(主浩)も言ってましたよ。佐々木はメジャーリーグに行って、成功もしました。それでも「甲子園は特別なものだ」と。
片岡 それは『高校野球の甲子園が特別なもの』だということですね。
清原 そうですね。
片岡 でも実際に今年の高校3年生にとって甲子園がなくなってしまったわけじゃないですか。もし、清原さんがその立場だったら、どうされてました?
清原 うーん・・・想像しただけで・・・。考えられないですけど、まず受け入れられないと思います。
片岡 はい。
清原 そして「俺は何のために野球をやってきたんだろうか」っていう思いでね。中止を知らされた高校球児がテレビで放送されていましたけど、涙も出てない子いましたよね。
片岡 はい。
清原 だから自分に例えると、野村さんや片岡さんにかなり被害がいったと思います。
野村 フフッ(笑)
片岡 まあまあ、それは仕方ないことですね(笑)
清原 (笑)