2020821日にフジテレビONEで放送された『プロ野球ニュース 2020』でこの日のvs.埼玉西武ライオンズ戦で勝利したオリックスバファローズ。初陣を勝利で飾った中島聡監督代行について元横浜の高木豊、元中日西武の田尾安志、元横浜の野村弘樹がフリーアナウンサーの柴田阿弥と共に語っています。

 

アナ 今日は中嶋監督の初陣でしたが、見事に勝利しました。野村さんはどう見ましたか?

 

野村 まず試合で活躍した選手から触れていこうと思います。田尾さん、ジョーンズが打ちましたね。

 

この日のジョーンズの打撃内容
1打席目 ショートゴロ
2打席目 ファーストファウルフライ
3打席目 レフトホームラン(打点1)
4打席目 レフト前ヒット(打点2)
シーズン打率.240(8/21の試合終了時点)

 

田尾 まあ、ここまで期待が大きかっただけにね。ここまで大きな活躍がなかったですが、まあ中嶋監督代行の初陣で今日は素晴らしい活躍をしましたよね。

 

野村 はい。

 

田尾 大事なのは、毎年低迷しているチームなので、明るさが一番大事だと思うんですよ。そういう意味では中嶋という人間は仰木監督の元でずっとやってきたし、あとは栗山監督の元でもやって。仰木さんは遊び心がある人で、栗山監督は真面目な監督で、色んな事を経験しながら、そのいいところを取って、これからやっていくんじゃないかなと。これから非常に楽しみにしています。

 

野村 なるほど。豊さん、投げては山崎が71失点で頑張りました。

 

この日の山崎の投球内容
7回100球 被安打2 奪三振7 四球1 失点1
今季2勝2敗 防御率3.97(8/21の試合終了時点)

 

 

高木 今シーズンの山崎は本当に安定感がありますよね。

 

野村 緩いカーブを使えるようになって、今日は西武打線を相手ながらも安心して見ていられるピッチングでした。

 

高木 そうですね。前回登板でもそうでしたけど、緩急を上手く使えるようになりましたよね。

 

野村 はい。

 

高木 カーブが非常に特徴的で、球自体はそんなに速くはないんですけど、真っ直ぐを速く見せる技が身に付いてきたかなと思いますけどね。

 

野村 もともとこれぐらい投げられるピッチャーでしたからね。

 

高木 そうですね。

 

野村 続けてほしいですね。そして中嶋さんが監督代行になって今日の初陣で勝利しましたけど、ベンチでは選手たちとよくコミュニケーションを取ったりしていたんですけど、どういった監督になりそうでしょうか?

 

高木 まあ、育成するのか勝負にいくのかっていうところをハッキリしてあげてほしいですよね。

 

野村 なるほど。

 

中嶋 2軍で監督をやっているという事は育成じゃないですか。

 

野村 はい。

 

高木 だからチームを強くするための育成をやっていくのか、それとも勝負をしていくのか、ここら辺はハッキリと目標を立ててほしいなって思いますけどね。

 

野村 という事は育成で若手中心でいくのか、勝ちにこだわっていくのかっていうね。

 

高木 はい。人間的には色んな球団を渡り歩きながら、ずっとユニフォームを着てるわけじゃないですか。だから色んな勉強をされていると思うんですよね。

 

 

中嶋聡監督代行
捕手として現役29年(工藤公康に並ぶNPBタイ記録)の活躍。現役時代に阪急・西武・横浜・日ハムを渡り歩き、引退後は日本ハムのGM特別補佐(MLBパドレス派遣)・日本ハムコーチ・オリックス2軍監督・オリックス1軍監督代行を歴任。

 

高木 だから色んなノウハウを持ち合わせていると思うし、頑張ってほしいなと思いますけどね。

 

野村 なるほど。

 

アナ では、中嶋監督代行の試合後のインタビューを改めてご覧いただきたいと思います。

 

中嶋 選手がよくやってくれました。全員良かったです!もうやるしかないんで、前を向いて、凡退しても次があると。そしてピッチャーには攻めてくれと。もうそれだけです。

 

野村 あまり笑顔もなく、口数も少なかったのでちょっとビックリはしたんですけどね、田尾さん()

 

田尾 本当は嬉しいでしょうし、今のインタビューでも「失敗を恐れるな」というメッセージを感じました。

 

野村 うんうん。

 

田尾 だから、「どんどん攻めろ」とね。そういう積み重ねで相手から嫌がられるチームができると思いますんでね。若い選手はやりやすくなるんじゃないですか。

 

野村 そうでしょうね。

 

 

以上です。

火中の栗を拾っています。
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