2021年3月28日にフジテレビで放送された『S-PARK』で開幕第3戦に先発登板した東京ヤクルトスワローズの2年目・奥川恭伸について藤川球児がフジテレビアナウンサーと共に語っています。

 

この日の奥川の投球内容
5回74球 被安打5 奪三振5 四球1 失点3

 

アナ 藤川さんは「奥川投手は間違いなくトップになれる」との事ですが。

 

藤川 そうですね。日曜日に投げる投手ではないですね。

 

アナ ほぉー。

 

藤川 第1戦(金曜日)、第2戦(土曜日)と連敗して苦しいチーム状況だったので日曜日では早めに手を打たないといけないので降板しましたよね。『チームの1勝より奥川投手の一生』の両方大事にしてもらえたらなという投球内容なんですよ。

 

アナ チームの1勝ではなく奥川投手の一生と。

 

藤川 これはヤクルトスワローズにも大きい事だし、日本の球界にも大きいことなんですよ。だから投げる曜日を変えてカード頭とか。藤浪投手のようにね。

 

アナ なるほど。

 

藤川 日曜日だと代えなきゃいけない状況になりやすいので、僕はもっと投げ続けやすい曜日で見たいですね。

 

アナ では、藤川さんから見て奥川投手の良い所というのはどんな所なんでしょうか?

 

藤川 やっぱりストレートとカットボールとスプリット。しかも大きなスライダーもあって、全球種で空振りが取れるんですよ。そして今日のピッチングでも立ち上がりからカウントも作れる。

 

アナ はい。

 

藤川 やっぱり大舞台慣れをしているなと。

 

アナ 度胸もあるんですね。

 

藤川 まあ技術がしっかりと身に付いているんで、このままやっていったら間違いないです。セ・リーグを代表してパ・リーグの投手にも負けない。そしてアメリカでも見てみたいなと。

 

アナ ほぉー。そこまでビジョンが見えていると。改めて日曜日でビハインドだと交代させられるというのは違う曜日だと我慢もできるということなんですよね。

 

 

藤川 そうですね。キャッチャーも第1戦と第2戦まで打たれた事が頭にありますので、どうしても守りに入るような配球になりますから、それを踏まえた上での配球になるんですよね。

 

アナ うんうん。

 

藤川 でも彼には元々いいボールがあるので、過去2試合とか関係なく自分のボールで相手チームに見せていける。スゴく期待が大きいですね。

 

アナ なるほど。今日は5回74球ですが、もっといけるピッチャーですか?

 

藤川 8回までいけました。

 

アナ えぇ?

 

藤川 だけど、3点ビハインドがあるから、スワローズファンの事も考えると攻撃しなきゃいけないということで交代になりますよね。今日のピッチングではインコースのボールで詰まらせたりも出来ているので、8回まで普通に投げれる投球でした。まだ力を温存して貯めてました。そういったことも考えてまだ見たかった。

 

アナ そこをもっと球数を投げて経験していくというのが未来にとって大事であると。

 

藤川 もうすぐそこまで来ているような状況です。凄いと思いました。

 

アナ ちなみにどんどん投げていく事で奥川投手の未来にどう繋がっていくんですか?

 

藤川 前半、中盤、後半という抑え方があるんですけど、最後は抑えに任せるにしても8回まで。彼は完投も出来ると思います。だからちゃんと分割して3イニング3イニング3イニングとやっていけるだけの能力があるんで、それを今のうちから身に付けると。

 

アナ なるほど。

 

藤川 だから日曜日になるとそれが出来ないと。

 

アナ なるほど。だからこそ『チームの1勝よりも奥川投手の一生』という事なんですね。

 

藤川 そう。

 

 

以上です。

これから凄いピッチャーになりそうです。
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