2021年4月24日にフジテレビONEで放送された『プロ野球ニュース2021』でこの日のvs.埼玉西武ライオンズ戦で先発し、見事NPB復帰初白星を飾った東北楽天ゴールデンイーグルスの田中将大の投球について元横浜の斎藤明雄と楽天で監督をしていたデーブ大久保がタレントの井森美幸と共に語っています。
田中のヒーローインタビューの一部
田中 開幕前に怪我をした時は自分自身も驚いて、「何で今なんや」というのがあったんですけど。こうして遅くなってしまったんですけど、またマウンドに上がって戻って来れたので良かったです。スタートで出遅れてしまったので、巻き返せるように、他のピッチャーに負けないように頑張りたいと思います。
田中を語る
今季1勝1敗 防御率3.27(4/24の試合終了時点)
NPB通算100勝 & NPB復帰初白星
井森 楽天が西武に勝利。明雄さん、田中投手はNPB通算100勝です。
斎藤 そうですね。まあ田中にしたら、ただ100勝しただけかな、という感じだと思うんですけどね。
井森 通過点ですもんね。
斎藤 はい。前回の登板の球種割合を比較すると、それほど変わりもなかったですよね。
スライダーカット 40%→37%
スプリット 19%→28%
カーブ 7%→1%
斎藤 今日の登板なんか落ち着いた投球をしていましたね。
井森 はい。
斎藤 キャッチャーの太田と考えながら一回り目は変化球を多く使って、二回り目になると力のある球で勝負をしようと。
井森 うんうん。
斎藤 若しくは、得点圏にランナーがいた時にはギアチェンジでストレートを多くしてるのかなという感じに見えましたよね。
井森 はい。
斎藤 前回登板では踏み込む左足を気にしてたんですけど、今日はステップした足を気にする事なく、田中らしく投げてたなという感じですよね。だから投球フォームに力感はないけどボールは生きてたという感じで本当に投げれてましたね。だから6回68球で来れたんじゃないのかなと。
井森 そうですか。
斎藤 でも前回登板では90球近く投げてるのに、今日は何で68球で代わったのかなと。
井森 うーん。
斎藤 これ後ろのピッチャーにかなりプレッシャーになったんじゃないのかなというのもあったんですけど、まあ石井監督がいいイメージでいいところで代えたのかなと思いますね。
井森 気持ちのいいところで代えたと。
斎藤 はい。だから次回の登板でもう少し投げれるんじゃないかなという期待はあります。
井森 デーブさんはどうご覧になりましたか?前回登板も見てますよね。
大久保 前回もよく見てたんだけど、前回と明らかに違うのは力めば球が高めに浮く。高めってのは2軍のバッターでも強い。
井森 うんうん。
大久保 それを低くしていって強い球を投げれるのが一流のピッチャー。
井森 はい。
大久保 それが前回の登板ではベルト付近の球は強いけど、それより下の球は弱かった。そこで力を入れると高めに浮くってっていう状態でした。そして今日はベルトより下の球で明らかに強い球が投げれていたから、やっぱり一流は1週間で調整するんだなって見てて思いましたね。
井森 そして68球降板についてはいかがでしょう?
大久保 石井監督と話し合ったでしょうし、もう1回ふくらはぎを痛めるのだけは避けないといけないから、いいところで終わらそうという。明雄さんの解説通りだなと思いますね。
井森 なるほど。そしてNPB通算100勝を達成しました。
2位 田中 将大 楽天 177試合
2位 藤本 英雄 巨人 177試合
大久保 メジャーに行っちゃってけど、めちゃくちゃ速いんじゃないですか(笑)
井森 スピード記録ですよね。
斎藤 メジャーに行ってのこのスピードですから、ずっと日本でやってたら200勝もしてたんじゃないかっていうぐらいの記録ですよ。
井森 うんうん。しかもホームで勝ったというのもまたファンの方も喜んでいますよね。
大久保 しかも田中自身はオフに仙台で練習してっていうぐらい、仙台をスゴく愛している男だから地元の人たちも「オラが村の選手がアメリカから帰って来た」っていう。
井森 そうですよね。
大久保 普通に仙台を歩いてますからね。
井森 本当に「おかえりなさい」「ありがとう」「おめでとう」ぐらいの試合ですよね。本当に地元を愛しているんですねぇ。
大久保 そうですよね。
以上です。