2021年5月3日にフジテレビONEで放送された『プロ野球ニュース2021』でこの日のvs.埼玉西武ライオンズ戦で先発し、見事なピッチングで負けなしの3勝目をあげたオリックスバッファローズの宮城大弥について、そして好調なチーム状態について元横浜の平松政次と元日ハム阪神の片岡篤史がフジアナウンサーの黒瀬翔生と共に語っています。
宮城のヒーローインタビューの一部
―まだ19歳ですよね？
宮城 19です。
―マウンドでの落ち着きの源は？
宮城 落ち着いてはいないんですけど、顔に出てないだけで本当には心臓バクバクしてます。
―今後に向けて
宮城 いい状態で投げれているので継続して、また7回での課題をしっかりと反省して次の登板で頑張りたいです。
宮城を語る
3勝0敗8S 防御率1.53(5/3の試合終了時点)
復帰登板で白星
アナ オリックスが西武を終盤で突き放し勝利となりました。平松さん、今日の宮城投手は7回途中で降板となりましたが、今日のピッチングはいかがでしたか？
平松 ピッチングもそうですけど、インタビューなんかでも堂に入ってますよね。
アナ はい(笑)
平松 19歳で将来が楽しみだというぐらい、投げ方も文句ないよね。本当に軽くてスムーズな投球フォームでボールもキレるし変化球もいいしね。昨年は入団したばっかりだったけど、今年は素晴らしい成績ですよ。
アナ そうですね。
平松 最近は急性胃腸炎でちょっと休んでましたけど、本当にいい復帰登板になりましたね。
アナ 復帰登板で白星となると、今後も勢いが付きますよね。
平松 もちろん。このピッチャーはコントロールがいいですから、それほど大きく崩れませんし、ベンチの期待通りのピッチングもしてくれますよね。
アナ そうですね。片岡さんはどう見れていますか？
片岡 器用ですよね。
アナ 器用ですか。
片岡 はい。左ピッチャーで背丈もないんですけど、今シーズンは遅いボールですよね。これを有効に使いますので、147キロの速球をスピードガン以上に速く感じると思うんですよね。そして右バッターの懐に投げ込む角度というのは素晴らしいものがありますからね。ピッチングでもインタビューでも分かりますけど、動じないというのが宮城投手の強みだと思いますね。
アナ 本人は「心臓バクバク」と言っていましたが見事なピッチングでした。
好調なチーム状態について
アナ 宮城投手の好投などで勝利したオリックスですが、今日含めた最近の5カードがこうなっています。
アナ 12試合で7勝2敗3分と絶好調なんですよね。片岡さん、この好調の要因は何だと考えられますか？
片岡 今シーズンのオリックスの個人成績を見ていくと、防御率ランキングに山本投手がいて打率ランキングには吉田選手がいるんですよね。
アナ はい。
片岡 それ以外ではほとんどランクインしていないんですよ。それはつまり中島監督が多くの選手を広く起用しているからなんですね。特に今日投げた宮城にしてもそうですし、野手では紅林に太田がいますし、キャッチャーは頓宮や伏見。こういう1軍の舞台ではなかなか見なかった選手を中島監督が2軍監督だった時に見ていた選手を多く使っているんですよね。
(続けて)
片岡 ですから選手は「頑張ればチャンス」があるという事で、モチベーションに繋がっているという事もあると思います。エラー数も非常に多いんですけど、それを我慢強く使っていくんだというものを感じますよね。打率ランキング最下位の太田選手もいますけど、規定打席に達しているという事ですから、それだけ試合に出てるという事で、中心選手を育てていくんだという気持ちを持って若い選手を使っているというのが、今日の宗選手の活躍を見てもいい影響を与えていると思いますね。
アナ それだけ若い選手もチャンスをモノにできるようになってきているという事ですよね。
片岡 そうですね。チャンスがありますからね。
アナ はい。では平松さんはこのオリックスをどう見られていますか？
平松 まあ、軸として山本という投手がいること。そして山岡がいる。今は田嶋はファームで調整してますけど、これで宮城もローテ出回ると投手陣が固まってくるんですよね。
アナ はい。
平松 そしてリリーフ陣にも比嘉などの投手がたくさんいて頑張ってますからね。
アナ はい。
平松 これで借金が1になって見事な戦いをしてますよね。
以上です。
