2021年10月7日にフジテレビONEで放送された『プロ野球ニュース2021』でこの日のvs.読売ジャイアンツ戦で完封リレーで6連勝に導いた東京ヤクルトスワローズの捕手・中村悠平のリードについて元横浜の高木豊、楽天で監督をしていたデーブ大久保、横浜で監督をしていた大矢明彦がフリーアナウンサーの黒澤詩音と共に語っています。
アナ ヤクルトが巨人に劇的なサヨナラ勝ちです。大矢さん、この試合のポイントをお願いします。
大矢 今日もヤクルトはジャイアンツ打線をゼロに抑えていたんですけど、菅野が抑えていたので岡本が打たなきゃいけないというのがジャイアンツにあったんですよね。
高木 はい。
大矢 逆にヤクルトのキャッチャー中村が本当に相手のバッターを見ながら抑えられるようになったんですよね。成長を感じました。まず4回表の岡本の2打席目で1球目にシュートがインコースに外れてボール、2球目にフォークで空振り、そして3球目に緩いカーブでサードゴロに打ち取るんですよね。
高木 うんうん。
大矢 タイミングを変えて打ち損ないになったんですよね。そして9回表 1アウトランナーなしで岡本という場面では、ホームランを一番警戒しないといけないんでインサイドに突っ込みにくいところなんだけど、けっこうインサイド真っ直ぐで攻めにいくんです。
高木 間違ったら怖いですもんね。
大矢 そうなんですよ。だから「このカウントじゃないとインサイドにはいけない」という時にインサイドを要求しないと危なくなるということですよね。
高木 はい。
大矢 それで結局、最後に真っ直ぐを使っていったからこそスライダーでセンターフライに打ち取れたんですよね。
高木 最後まで意識付けが物凄く上手かったという事ですね。
大矢 本当に岡本にはインサイドに突っ込むのは怖いんだよ。
高木 そうですよね。ただ、中村も良かったと思いますけど、それに応えた投手陣も良かったですよね。
大矢 はい。
高木 巨人との3連戦では先頭打者を出したのが2回だけなんですよ。
大矢 ほぉ、3戦で。
10/6 3-0 被安打5
10/7 1-0 被安打4
高木 だからやっぱり中村のリードに応えられるだけの投手陣が整ってきたということでしょうね。デーブさん、この数字を見てどうですか?
大久保 中村が割り切ったリードをしているんで、見事だなと思いますね。
高木 そうですよね。何かドンドン勇気を持って投げている。1戦目の小川のヒーローインタビューでも「先に攻めこんでいく」と言ってたんですが、そういう姿勢を投手陣全員が持ってるような気がするんですよね。
大矢 一ついい?
高木 はい。
大矢 今日のゲームでも2ボールになったのが4回しかなかった。ほとんどストライク先行してたんで、だから余計に中村もリードをしやすくなるんですよね。そしてピッチャーもよく頑張りましたね。
以上です。