2021年10月30日にBS1で放送された『ワースポ×MLB』でかつて西武ライオンズ、阪神タイガース、千葉ロッテマリーンズでプレーしたクレイグ・ブラゼルが日本時代の思い出を語っています。

 



 

『YAKYU』と書かれたナンバープレート。この車から出てきたのは・・・。

 

ブラゼル やぁ、僕のことを覚えているかい?ブラゼルセンシュだよ(笑顔)。

 

 

ブラゼル 今はトレーニングジムのオーナーさ。

 

クレイグ・ブラゼル
2004年にメッツでメジャーデビューし、2007年にはロイヤルズでもプレー。2008年に海を渡り日本の西武ライオンズに入団。翌年に阪神に移籍すると、2010年にはチーム最多47本のホームランを放ち、主砲として活躍。その後、ロッテで2年間(2013、2014)プレー。日本では多くのホームランを放った助っ人。

 

 

日本では阪神での思い出が多いようで、今でも忘れられない一発があると言う。

 

ブラゼル あれは千葉でのロッテ戦だった。

 

それは2009年6月13日のロッテとの交流戦。2球続けて自打球が当たり苦悶の表情。

 

 

更に悲劇がブラゼルを襲い、3度目は股間を直撃・・・。それでも痛みに耐えて打席に立ったブラゼル。そして打った瞬間思わず倒れ込むも打球はスタンドイン。

 

 

足を引きずりながらの意地の一発だった。

 

ブラゼル あの直後は膝が動かせないぐらいに腫れてしまったけど、いい仕事ができて良かったよ。テレビでも珍プレーとして何回も取り上げてもらえたからね。

 

日本で長きに渡り活躍できた裏には、ある先輩助っ人からのアドバイスがあった。

 

ブラゼル 巨人のラミレスからは何度も電話をもらったよ。彼は引っ張るのをやめて逆方向に打つ事を心掛けろと教えてくれた。それでレフト方向に打つ練習を徹底的にしたよ。試合でもほとんど引っ張る事はしなかった。彼は日本で10年以上活躍しているから、彼のアドバイスを聞けば間違いないと思ったんだ。

 

奇しくも2010年の2人はホームラン王を争い、最終的には2本差でラミレスに軍配が上がった。(ブラゼル47本塁打、ラミレス49本塁打)

 

ブラゼル あの時は球場を入れ替えたかったよ(笑) 甲子園には左バッターには不利だからね。でも、あの年は自分でもいい活躍ができたと思うよ。

 

 

日本での思い出を語る上で絶対に外せないのが、天使が微笑んだ奇跡のホームランだ。それは2009年の横浜戦。

 

ブラゼル 実はあの時、妊娠した妻がアメリカに帰国していたんだ。そしてあの試合の前に陣痛が始まったと妻から電話があって、気が気じゃなかったんだ。

 

2009年8月26日のハマスタでの横浜戦。5回表の阪神の攻撃でブラゼルは先頭バッターだった。センターに特大の一発を放った。

 

 

ブラゼル ホームランを打ってベンチに戻ってきたら、通訳に電話を渡されて「いま産まれた」って聞いたんだ。ちょうど僕がホームランを打った時に産まれたんだよ。ベンチ裏でヘルメットを付けたまま電話に出ると、息子の泣き声が聞こえてきた。その時は感情を抑えられず、赤ん坊のように声を上げて泣いてしまったんだ。それを見たみんながハグしてくれたよ。

 

するとここから阪神打線が爆発。打者一巡の猛攻で再びブラゼルさんに打席が回ってくる。そして・・・

 

 

1イニングで2本目となるホームラン。息子の誕生を祝う、まさに祝砲を放った。

 

ブラゼル 2本目のホームランは涙でにじんでいたから、自分でもどうやって打ったかのか覚えていないんだ。でも、チームメイトが祝福してくれた。本当に素晴らしい瞬間だったよ。

 

 

この時のホームランボールは今でも大切に保管されている。

 

 

ブラゼル これは息子が産まれた瞬間に空中を飛んでいたかもしれないボールなんだ。日本での思い出はたくさんあるけど、あの夜は本当に最高だった。今でも家に写真を飾っているんだ。

 

 

この時に生まれたトラット君はもう12歳。

 

 

その後、2人の息子が生まれ、3番目の息子には『ディップ コウシエン ブラゼル』と名付けた。

 

 

ブラゼル いつか3人を甲子園球場に連れて行きたいね。

 

 

ブラゼル 長男は行ったことがあるけど、下の2人は僕の現役時代を知らないからね。

 

 

現在は3人の子育てをしながら妻とトレーニングジムを経営。4年ほど前にオープンし、今ではアラバマ州に2か所のトレーニングジムがある。

 

ブラゼル 引退して2年ぐらいは遊んで暮らしていたんだけど、そろそろ新しい事を始めたいと思ったんだ。そんな時に10年以上、ピラティスをやっていた妻に勧められてジムをオープンしたんだ。どこへ行ってもキレイな日本のように細かいところまでしっかりと注意をして仕事をしているよ。

 

 

ブラゼルさんはピラティスを現役時代のトレーニングに取り入れ、その効果を感じていた。

 

ブラゼル 妻に言われて試しにやってみたら、体が硬かった僕でもつま先を触れるようになり、太もも・膝・腰の全ての状態が良くなったんだ。とにかく素晴らしいトレーニングだから、みんなにオススメするよ。終わったらヘトヘトになるけどね。

 

愛された助っ人クレイグ・ブラゼル。最後に日本のファンにメッセージ。

 

ブラゼル 厄介なウイルスが蔓延しているけど、みんなで戦い続けよう。挫けず、楽しむ時は楽しんで、そして世界一の野球ファンであり続けてほしい。今季は阪神とロッテが好調なんだよね。日本シリーズがこのカードになったら、日本に行って、それぞれのユニフォームを着て応援しないとね。阪神の矢野さんもロッテの井口さんも最高の選手で最高のチームメイトだったから、とても尊敬しているよ。

 

(続けて)

 

ブラゼル ハンシンガンバッテ!ロッテガンバッテ!(※日本語)

 

 

以上です。

まだまだ若いし元気そうでした。
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