2021年10月24日にBS1で放送された『ワースポ×MLB』でかつて日本ハムファイターズでプレーしていたマット・ウインタースが日本時代の思い出を語っています。

 

ちょっとしたマジックを披露してから・・・

 

 

ウイン 私はウインタースです。今でもマジックができるし、ダンスも踊れるよ。昔は日本ハムファイターズの選手でした。

 

マットウインタース
1990~1994年 日本ハム(5年在籍)
日本通算 160本塁打 428打点 打率.267
選手に、ファンにも愛された助っ人。

 

現在はアメリカ東部のノースカロライナ州でたくさんの鳥に囲まれながら暮らしています。

 

 

ウイン ハハ(笑) ヘンナガイジンネ(笑)

 

来日前について

ウイン アメリカ時代、私はヤンキースのマイナーでプレーしていたけど、競争が激しくてなかなかメジャーに上がれなかった。マイナーで燻っていた時に日本に行くチャンスをもらったんだ。でも、最初は日本の投手に苦労したよ。特に近鉄の野茂英雄は全く打てなかった。あのトルネードはタイミングが取りづらからったし、三振してばっかりだったね。もう1人、オリックスの星野伸之も忘れられないね。ストレートの球速は120キロぐらい。ものすごく遅いのに何故か打てないんだ。パワーだけじゃない、日本野球の奥深さを思い知らされたよ。

 

クセのある日本の投手に当初は対応できず、鳴りを潜めたバッティング。ウインタースさんを救ったのは監督の一言から始まったファンサービスだった。

 

ファンサービスのきっかけ

ウイン ある日の試合前、ベンチに座っていると近藤監督が「行って踊ってこい」と言ったんだ。冗談かと思ったけど、私はポンポンを手に全力で踊ったよ。チアガールたちは驚いたかもしれないけど、なんだかとても楽しくてリラックスできたんだ。

 

 

郷に入れば郷に従え。日本のやり方は何でも受け入れようとしたウインタースさん。気が付くとチームメイトやファンとの距離がグッと縮まっていきます。

 

 

チームメイトとの距離が縮まったエピソード

ウイン 三振して戻ると「気にするな」とチームメイトか笑いながら励ましてくれたんだ。ファンを楽しませるためのダンスが選手との関係も良くしてくれたんだ。みんなの笑顔が私のモチベーションを上げてくれたんだよ。

 

このファンのためのパフォーマンスがその後の活躍に繋がる。持ち前の明るさを前面に出して、すっかりチームに溶け込むと、一躍人気者になった。

 

この日、ウインタースさんが訪れたのは地元ノースカロライナ州、レイズ傘下のマイナーリーグダーラム ブルズの本拠地球場。

 

 

実は今、プロ野球日本ハムのスカウトとして活動している。

 

 

これまで多く助っ人を多く送り込んできた。

 

 

今までの実績

ウイン 今までスカウトした選手は野手ではスレッジ、投手ではスウィーニーにケッペル、ウルフも活躍したよ。クリスマーティンは日本でプレーしたあと、今や立派なメジャーリーガーだ。

 

クリスマーティン
日本ハムに2016年、2017年に在籍。2018年から2年間レンジャーズに在籍し、2019年からはブレーブスでプレーしている。

 

ウイン この前、話したときは「また日本ハムでプレーしたい」と言っていたよ。でも給料が高すぎて、うちでは払えないと言ったけどね(笑) あとはレアードも私がスカウトしたんだ。

 

ブランドンレアード
2015年から日本ハムでプレー。1年目からホームランを量産すると、2年目には広い札幌ドームをホーム球場にしているにもかかわらずパ・リーグホームラン王のタイトルを獲得。2020年からはロッテの主軸として活躍している。ホームランの後には寿司ポーズを決める。

 

日本で活躍する秘訣

ウイン 日本で成功するには文化を理解し、色んな人の話を聞いて、日本のやり方に慣れないといけない。実力はもちろん、日本に馴染む努力が必要なんだ。レアードはとてもポジティブな性格なんだ。少し生意気なところもあったけど、私のように日本でも対応できると思ったんだ。

 

 

自宅にはお宝グッズがある。

 

 

実はウインタースさんは大谷翔平こそ日本らしい選手だと言う。

 

大谷について

ウイン 翔平がまだ日本ハムでルーキーだった頃のキャンプに私もいたんだ。彼から挨拶に来て握手したのを覚えているよ。今でも会うと、必ず挨拶してくれるよ。

 

(続けて)

 

ウイン 翔平は本当に野球を楽しそうにプレーする。見ているこっちも楽しくなる。打っても一流、投げても一流。百年に一度、現れるかどうかの逸材だよね。

 

野球を愛する人に出会い、いつしか身に付いた和の心。ウインタースさんにとって、日本での5年間はかけがえのない宝物。

 

日本と野球

ウイン 日本は私にとって第2の故郷なんだ。たくさんの大切な人に出会うことができた。野球が日本と私を繋げてくれた。今でもスカウトとして日本と関わることができて、とても感慨深いよ。

 

最後に日本のファンへメッセージ

ウイン 日本のみんな、私のダンスの腕は少し落ちてしまいました。だけどまた日本でダンスをする日が来ることを楽しみにしています。野球人生で忘れられない思い出を作ってくれたファンに感謝しています。ドウモアリガトウ キヲツケテ。いつか日本で会いましょう。

 

 

以上です。

まだまだ若々しい。
おすすめの記事