2021年10月24日にBS1で放送された『ワースポ×MLB』でかつて日本ハムファイターズでプレーしていたマット・ウインタースが日本時代の思い出を語っています。
ウイン 私はウインタースです。今でもマジックができるし、ダンスも踊れるよ。昔は日本ハムファイターズの選手でした。
日本通算 160本塁打 428打点 打率.267
選手に、ファンにも愛された助っ人。
ウイン ハハ(笑) ヘンナガイジンネ(笑)
―来日前について
ウイン アメリカ時代、私はヤンキースのマイナーでプレーしていたけど、競争が激しくてなかなかメジャーに上がれなかった。マイナーで燻っていた時に日本に行くチャンスをもらったんだ。でも、最初は日本の投手に苦労したよ。特に近鉄の野茂英雄は全く打てなかった。あのトルネードはタイミングが取りづらからったし、三振してばっかりだったね。もう1人、オリックスの星野伸之も忘れられないね。ストレートの球速は120キロぐらい。ものすごく遅いのに何故か打てないんだ。パワーだけじゃない、日本野球の奥深さを思い知らされたよ。
―ファンサービスのきっかけ
ウイン ある日の試合前、ベンチに座っていると近藤監督が「行って踊ってこい」と言ったんだ。冗談かと思ったけど、私はポンポンを手に全力で踊ったよ。チアガールたちは驚いたかもしれないけど、なんだかとても楽しくてリラックスできたんだ。
―チームメイトとの距離が縮まったエピソード
ウイン 三振して戻ると「気にするな」とチームメイトか笑いながら励ましてくれたんだ。ファンを楽しませるためのダンスが選手との関係も良くしてくれたんだ。みんなの笑顔が私のモチベーションを上げてくれたんだよ。
―今までの実績
ウイン 今までスカウトした選手は野手ではスレッジ、投手ではスウィーニーにケッペル、ウルフも活躍したよ。クリスマーティンは日本でプレーしたあと、今や立派なメジャーリーガーだ。
ウイン この前、話したときは「また日本ハムでプレーしたい」と言っていたよ。でも給料が高すぎて、うちでは払えないと言ったけどね(笑) あとはレアードも私がスカウトしたんだ。
―日本で活躍する秘訣
ウイン 日本で成功するには文化を理解し、色んな人の話を聞いて、日本のやり方に慣れないといけない。実力はもちろん、日本に馴染む努力が必要なんだ。レアードはとてもポジティブな性格なんだ。少し生意気なところもあったけど、私のように日本でも対応できると思ったんだ。
―大谷について
ウイン 翔平がまだ日本ハムでルーキーだった頃のキャンプに私もいたんだ。彼から挨拶に来て握手したのを覚えているよ。今でも会うと、必ず挨拶してくれるよ。
(続けて)
ウイン 翔平は本当に野球を楽しそうにプレーする。見ているこっちも楽しくなる。打っても一流、投げても一流。百年に一度、現れるかどうかの逸材だよね。
―日本と野球
ウイン 日本は私にとって第2の故郷なんだ。たくさんの大切な人に出会うことができた。野球が日本と私を繋げてくれた。今でもスカウトとして日本と関わることができて、とても感慨深いよ。
―最後に日本のファンへメッセージ
ウイン 日本のみんな、私のダンスの腕は少し落ちてしまいました。だけどまた日本でダンスをする日が来ることを楽しみにしています。野球人生で忘れられない思い出を作ってくれたファンに感謝しています。ドウモアリガトウ キヲツケテ。いつか日本で会いましょう。
以上です。