2022年4月2日にフジテレビONEで放送された『プロ野球ニュース2022』でこの日のvs.北海道日本ハムファイターズ戦で自身17連勝となる見事な投球をしたオリックスバファローズの山本由伸のピッチングについて元ヤクルトの五十嵐亮太と中日で監督をしていた谷繁元信がタレントの井森美幸と共に語っています。
山本のヒーローインタビューの一部
山本 ランナーを出す場面もありましたけど、何とかゼロで粘り強く投げれたこと、この試合にしっかり勝てたことが良かったと思います。
山本を語る
今季2勝0敗 防御率0.00(4/2の試合終了時点)
自身17連勝!
井森 オリックスが日本ハムに快勝しました。五十嵐さん、山本投手は本当にスゴいですね。
五十嵐 スゴいですねぇ。同じプロ野球選手同士の戦いなんですけど、力の差を証明するような試合内容でしたね。
井森 うーん。
五十嵐 そんな中で僕が注目のが5回までのピッチングです。打者17人に対して58球投げるんですね。
井森 はい。
五十嵐 58球中、ボール球を投げたのは僅か12球なんですよ。
ボール 12
五十嵐 つまり打者に対してボール球を1球投げるか投げないかぐらい。どういう内容かというと、ほとんどストライクゾーンで勝負できるんです。
井森 えぇ。
五十嵐 たまにバッターもボール球に手を出すんですけど、バッターからしたらストライクと思って振っているので、本当に狙い球も絞れないですし、的もしっかり絞れない中で5回まで進んだという、彼のコントロールとボールの強さを証明した内容ですね。
井森 はい。
五十嵐 そして注目ポイントの2つ目なんですけど、100球を超えてからのストレートの威力ですよね。7回あたりでそろそろ疲れてくるだろうし、変化球で逃げて交わしてってところなんですけど、ここでやっぱりギアを1つ上げられるんですよ。100球超えてこのピッチングを見せられたら、本当に日本ハムの打者からしたら彼を打ち崩すのは本当に難しいなという印象を受けましたね。
井森 はい。
五十嵐 あとね、余談があるんです。僕はここまで良いピッチングしてるピッチャーが「こんなピッチングをするんだ」と思ったシーンが1つあったんです。
井森 はい。
五十嵐 それがね、普段投げてる山本投手は足を上げていつも通りのテンポで投げるというのがありますよね。
井森 えぇ。
五十嵐 ですけど、1球だけ足を上げて軸足をグッと溜めを作る動作がなく投げたシーンがあったんですよ。足を上げてゆっくり進むのか、足を上げてすぐにいくのかという。これバッターからしたら、真っ直ぐとフォークで苦労してるのにこんなタイミングを外してきたらお手上げだよっていうのをやってくるんで。
井森 はい。
五十嵐 これ僅か1球しかやってないんですけど、こういうことも出来るピッチャーなんです。
井森 うんうん。
五十嵐 これを試合の中で何回もやられるようになったら、タイミングも外されるし的も絞れないしというので、山本投手がこの先どうなっていくのか。この進化の怖さを見せられた試合でした。
井森 分析を聞いてますと、ますます攻略が難しくなりそうですね。谷繁さんはいかがですか?
谷繁 まあ、山本本人が「去年の自分を超えることです」と今年の目標を語ってましたから、この調子だと完璧に超えそうですよね。
井森 そうですよねぇ。相手からしたらなかなか難しいですよね。
五十嵐 難しいです。普通に投げても打てないのに、あんなのされたら「どうする!?」ってなりますよ(笑)
井森 試合後のビッグボスが談話で「151キロのフォーク、打てるか!」って言ってたんですよね。
谷繁 フフ(笑)
井森 谷繁さん、これ相手からしたら、どうやって打ったらいいんでしょう?
谷繁 僕は打てないです。すいません(笑)
五十嵐 ハハ(笑)
井森 大魔神・佐々木さんのフォークを受けておられましたが。
谷繁 受けてましたけど、151は出てないですね。
井森 佐々木さんのフォークは何キロぐらいなんですか?
谷繁 140前後だったと思いますね。五十嵐さんの方が出てましたよ。
五十嵐 僕のフォークはそんなに落ちなかったんですよね。でもね、151キロのフォークなんてスプリット気味でそんなに落ちないもんなのかなと思うじゃないですか。
谷繁 そうですね。
五十嵐 山本投手のフォークは151キロであの落差ですから、これは凄いですよ。
井森 じゃあ、五十嵐さんも打ってみてって言われても。
五十嵐 いや、僕ピッチャーなんで打てるわけないですよ。
谷繁 ハハハ(笑)
五十嵐 井森さん、どんなフリをするんですか!?
井森 そうですね(笑)
以上です。