2022年6月12日にフジテレビONEで放送された『プロ野球ニュース2022』でこの日のvs.オリックスバファローズ戦で来日初の完投勝利を飾った阪神タイガースのガンケルのピッチングについて元日ハムの岩本勉、元ヤクルトの五十嵐亮太、広島で監督をしていた達川光男がフジテレビアナウンサーの海老原優香と共に語っています。
ガンケルのヒーローインタビューの一部
ガンケル プロ野球に入って初めての完投だったので本当に嬉しいです。福原コーチが最終回もいかせてくれて、失点はしてしまったが、完投できて良かったです。イツモアリガトウ。
ガンケルを語る
今季3勝4敗 防御率2.32(6/12の試合終了時点)
来日初完投!
アナ 阪神がオリックス相手に3連勝となりました。達川さん、この試合の熱視線はどこでしょうか?
達川 やっぱり何と言ってもガンケル―長坂のバッテリーですね。
岩本 はい。
達川 まあリズムがいいし呼吸がピッタリでしたね。このガンケルはプロ野球に入って、初の完投だそうですが、やっぱり長坂のリードがスゴく冴えてたんですよね。外国人はけっこう首を振るんですが、今日は2回か3回くらいしか振らなかったんですよね。
岩本 ほぉー。
達川 それでねガンちゃん、4番杉本に対してはどんどんインコースを攻めてアウトコースで打ち取るとかね。とにかく制球力もいいしリズムもいいケチの付け所がなかったよね、亮太。
五十嵐 そうですね。ゴロアウトが多いピッチャーなんで、常に丁寧に低めに投げて打たせて取るピッチャーに一見思えるんですけど、どちらかと言うと、真っ直ぐの勢いと緩急を使ってゴロを打たせてるようなピッチャーですよね。
この日は27アウト中15アウトがゴロアウト
岩本 うんうん。
五十嵐 そうなると余計にキャッチャーのリードが大切になってくるので、今日は緩急を上手く使ってタイミングを外しながら、ゴロアウトを増やした対応だったのかなと思います。
岩本 三振も7個取ってますからね。本当にボールを上に上げさせないピッチャーですよね。
五十嵐 そうですね。
2打席目 フォアボール
3打席目 レフト前ヒット
4打席目 レフト前ヒット
5打席目 ライト前ヒット
シーズン打率.246
4打数3安打で1番バッターの役割果たす
アナ 達川さん、続いての熱視線はどこになりますか?
達川 ここまで阪神は1番バッターに苦労してたんですよね。近本を使えば3番バッターがちょっと手薄になる。そして近本を1番で使うと3番が機能しなかったんですよ。それでここに来て、島田がだいぶ良くなりましたよね。そして左ピッチャーということで、今日は思い切って山本を1番で使ったんですよね。
岩本 はい。
達川 そうしたら、この山本がものの見事にハマりましたね。めちゃくちゃしぶといですね。
岩本 食らい付いていってますよね。
達川 そうですね。そのおかげでクリンアップが近本、佐藤、大山が当たってるんで、この山本が出塁することによって、今日は得点圏が何回もあって、クリンアップの3人とも打点を稼いでるんですよね。
岩本 はい。こういう出塁率が良いバッターが出てくると、今日の佐藤輝明は6打点です。
以上です。