2023年10月29日にフジテレビONEで放送された『プロ野球ニュース2023』でオリックスバファローズvs阪神タイガースの日本シリーズ第2戦。阪神打線を抑えたオリックスの宮城大弥のピッチングについて元日ハムの岩本勉、元南海阪神の江本孟紀、中日で監督をしていた谷繁元信がフジテレビアナウンサーの遠藤玲子と共に語っています。

 

アナ 日本シリーズ 第2戦はオリックスが勝利して1勝1敗のイーブンにしました。谷繁さん、今日のオリックス先発の宮城投手は森選手とのバッテリーでした。

 

この日の宮城の投球内容

6回104球 被安打4 奪三振5 四球1 失点0

 

谷繁 そうですね。初回に近本をストレートで三振に取ったんですね。あのストレートで空振り三振を取れた事によって、何か2人の息がピタッと合ったんじゃないかと思うんですよね。

 

岩本 あぁ。

 

谷繁 もしかしたら変化球で交わしにいくのかなというカウントの流れだったんですよ。そこをストレートで空振り三振取れたということで「あ、今日はストレートいけるぞ」という。

 

岩本 方針が定まった。

 

谷繁 そういう三振だったと思うんですね。2番の中野にはセンター前に打たれたんですけど、あれは緩め過ぎたというのもあって。そして次の森下に対してもフルカウントまでいってから力でねじ込んでストレートでライトフライを打たせたんですね。そして4番の大山には変化球でショートゴロを打たせましたけど、その前にインサイドのストレートを使いながらやってたんで。

 

アナ はい。

 

谷繁 だから今日は初回の近本の空振り三振の1球というのがバッテリーの攻めの意識を強くさせたと思いますね。

 

アナ 阪神のバッターにとってはストレートの印象が強くなったということでしょうか。

 

谷繁 はい。それで第1戦のポイントは山本由伸が自分のスタイルとはちょっと違うスタイルでやり過ぎて失敗したと。

 

岩本 あぁ、はい。

 

谷繁 それで今日の宮城はシーズン中とあまり変わらず、相手バッターをちょっと見ながら、相手バッターの弱点であったりを突きながら、そういうピッチングをしていくところが良かったと思うんですよ。変にいつも違うというのがなかった。

 

 

岩本 持ち味優先でちゃんと持ち味を出した。江本さんはいかがですか?

 

江本 その通りでね、腕の振りがいつもよりスゴいと思ったくらいに、ストレートの速さが150くらい出てるのかなと思ったら、そうでもないんだよね。

 

岩本 はい。

 

江本 それがあれくらい速く見えるのは、腕の振りと回転もいいんでしょうね。初回の近本にしても大山にしても完全に振り遅れだもんね。

 

岩本 うんうん。谷繁さん、プラスアルファで宮城は渾身のガッツポーズがありました。

 

谷繁 そうですよね。どちらかと言うと飄々とシーズン中は投げてるタイプですからね。やっぱりガッツポーズが出たのは先制点を取ってもらって、すぐに取られるというのは流れ的にまた悪くなっていくんで、何とか抑えたいというのが出たガッツポーズだったんでしょうね。

 

岩本 ジャッジも嫌われたというのもあったかもしれませんよね。

 

谷繁 インサイドのストレートとか最高のボールだったのが嫌われたりしましたからね。

 

アナ 江本さん、4回表のピンチも凌ぎました。

 

江本 うん。珍しく阪神が強気に出てきたんだよね。バントしようとか、そういうのがなくて、ボンボン振ってきましたよね。

 

岩本 それも宮城の追い風になったんでしょうかね。

 

江本 うん。結果的に6回まで完璧でしたもんね。

 

岩本 大味な攻めになった感じがありますね。

 

 

以上です。

来年からエースですね。

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