2018年7月6日にフジテレビONEで放送された「プロ野球ニュース」でこの日のvs.北海道日本ハムファイターズ戦で延長に突入して11回と12回に送りバントを失敗してしまった千葉ロッテマリーンズについて楽天で監督をしていたデーブ大久保、元ヤクルト広島の笘篠賢治、元横浜の野村弘樹が語っています。
大久保 ちょっとロッテは終盤にバントを2度失敗して痛かったですねぇ。
野村 そうですねぇ。それで、11回と12回ですよね。先頭打者を出したのに。
大久保 はい。
野村 最後は12回もバントゲッツーで終わっているんですよね。その前の回とかではセンター犠牲フライで3塁に進塁したりで足は上手く使えているんですよ。
大久保 はい。
野村 それで、終盤になってからのバント失敗2つしていたら結局、勝ちきれない。
大久保 ベテランの岡田が失敗していたり。
野村 そうなんです。岡田の時なんかはキャッチャー前にバントしてフリーズしちゃってスタートも切っていないんで、余裕でゲッツーで終わっちゃてるんですよ。それで試合終了。こういったところをキッチリとやっていかないと、今はチーム状態が良いだけにね。
大久保 うーん。
野村 もっと勝ち越すためにはこういった細かいところが大事だと思います。
大久保 そうですね。
野村 走塁に関しては非常に良かったですし、チャンスも作っていたんでね。
大久保 バントに関して苫篠さんに聞きたいんですけど、首脳陣として思うのはバントをするバッターのバントはサッカー選手がドリブルするぐらいの気持ちで当たり前のようにやってくれというのがあるんですけど、何で出来ないんですかね。
苫篠 これはポイントが近いというのがあります。
大久保 はい。
苫篠 岡田君の場合はポイントが近かったですね。
大久保 うーん。
苫篠 田村君の場合は右手に力が入り過ぎています。だから、バットに遊びがないんですよ。
大久保 うーん。
苫篠 だから、ピッチャーが投げてくるボールを引きながら勢いを落とすやり方と、バッティングの延長じゃないですけども、バットのヘッドで押し出すバントもあるんです。その2つのバントの仕方があるんです。
大久保 はい。
苫篠 そのどちらがやりやすいのかという選択をさせて練習するしかないですね。
大久保 これは練習が足りないということですか?
苫篠 いや、足りないという事はないと思うんですけど、どちらのやり方が選手に合うのかを考えて練習したらいいと思います。
大久保 結局はあのバントが残念でしたよね。
野村 そうです。たらればではないですけど、バントで送れていればという事になっちゃいますから。
苫篠 でも、井口監督が目指そうとする野球は見えてますよね。
野村 そうですね。見えています。
以上です。
監督とかコーチはバントが決まって当たり前という高校野球の延長上の思考はやめた方がいいですよ。