2018年9月2日にBS1で放送された「ワールドスポーツMLB」でこの日のデトロイトタイガース戦で先発し勝利し5年連続2桁勝利となる10勝目をあげたニューヨークヤンキースの田中将大のピッチングをメジャーで活躍した高橋尚成がフリーアナウンサーの上田まりえと共に解説しています。

 

【この日の田中の投球内容】

7回96球、被安打7、奪三振、6、与四死球1、失点1

今季10勝5敗 防御率3.83 (9/2の試合終了時点)

 

【田中の試合後のコメント】

田中 (初回から不運な形での満塁のピンチについて)本当に野球の神様がいきなり試練を与えてくれるなと思った。前回登板の宿題を出された感じで「ちゃんと勉強してきたか」と言われているような気がして、それに対してしっかりと応えることができて良かったと思います。(5年連続2桁勝利については)みんなのサポートがないとできないことなので、こういう厳しいゲームをものにできたことはレギュラーシーズン最後の1ヶ月、いいスタートを切れたんじゃないかと思います。

 

 

アナ 田中投手、足踏みの状態が続いていましたが6回目の登板で二桁勝利に到達しました。NPB時代から含めるとこれで10年連続です。高橋さん、これものすごい記録ですよね。

 

高橋 すごいことだと思いますね。二桁勝つだけでもすごいと言われていますから、それを10年続けるというのは素晴らしいことだと思いますね。

 

アナ うん。

 

高橋 まあ、これからも記録を伸ばしてほしいですね。

 

アナ いつもの田中投手と違って嬉しい気持ちが全面に出ているインタビューでしたね。

 

高橋 笑いもありましたし、いいコメントをしていましたね。

 

アナ はい。この試合の田中投手はどこが良かったんでしょうか?

 

高橋 この試合ではフォーシームの力が非常にあったと思いますね。7回表の最後の三振のシーンでは田中投手の素晴らしさを見せつけましたね。

 

【その場面の映像を見ながら】

高橋 2球でポンポンと簡単に追い込むんですよね。そのあとに相手が低めの球を見極めるんですけど、ギアを完全に上げていると思うんですけど、力みもあったんでフルカウントになるんですけど。

 

アナ はい。

 

高橋 田中投手の冷静さをここで見られるんですけど、力みがあって自分の球が投げられていないというところで、あそこに投げれば空振りしてくれるだろうというところでスプリットで空振り三振。コントロールを重視しながら投げていった感じですよね。

 

 

アナ はい。

 

高橋 フォーシームもスプリットも徹底的に低めに決めているんですよね。4球目にはこの日の最速の152.4キロのフォーシームを投げましたから、バッターとしてはなかなか打つのが難しいんじゃないかなと思いますね。

 

アナ この試合はフォーシームが良かったという話しなんですが、投げた数もいつもより多かったんですよね。

 

高橋 そうですね。

 

球種シーズン平均この試合
フォーシーム20.3%30%
スライダー33.7%35%
スプリット31.4%27%

 

高橋 フォーシームがしっかりと投げられていることによって、スライダーとスプリットがすごく効いてくるんですけど、特にスプリットを振る確率が高くなってきますよね。

 

アナ うーん。

 

高橋 やはりフォーシームがあってこその変化球ですよね。

 

アナ 8月に勝利がありませんでしたが、本人の言う通り9月に月が変わってツキも変わってきたと。

 

高橋 そうですね。やっぱり勝ち星というのは付くときと付かないときが出てきますからね。田中投手は自分のピッチングをできていましたし、いつかは付くと思って投げていたと思うんですよね。

 

アナ はい。

 

高橋 それが節目の10勝目でできたのは、また更なる活躍ができるんじゃないですかね。

 

 

以上です。

10年連続二桁勝利は素晴らしい。

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