2018年9月26日にBS1で放送された「ワールドスポーツMLB」で元近鉄や中日、そしてメジャーでも活躍し、そしてトミー・ジョン手術を2回経験した大塚晶文が電話取材で色々と答えています。

 

―トミー・ジョン手術について

大塚 アメリカの場合だと、成功率は85~90%で、100%ではないです。自分の場合は手術後に傷を見たり、腫れ具合だったり、腕が伸びなかったりというので不安が増長されて、10%の失敗する方をやっぱり考える時もありましたよね。

 

―リハビリについては

大塚 術後3ヵ月ぐらいでテニスボールの下投げから始まって、プルペンに入るまで4~5ヵ月っていう長いリハビリをしましたね。一番気を付けなくてはいけないことは、結構できてしまうんですよね。軽いことからやり始めるんですけど「もっとやりたい」という気持ちが出てきて、焦りが出てきてしまう。その焦りが一番禁物というか。

 

―打撃について

大塚 右ピッチャーが右打席で打つ場合には、やっぱり右肘に対して内旋の衝撃がスゴく加わってしまうので、やっぱり靭帯がちゃんと固定するまでは靭帯を伸ばすような強い衝撃を与えない方がいいので。でも、左バッターの場合はその内旋の動きがないので打者としてなら早く復帰できるとは思いますけどね。

 

―大谷へのアドバイス

大塚 僕がトミー・ジョン手術をした時に、桑田真澄さんから電話をもらったんですよ。「大塚くん、大丈夫か」っていう感じでね。「トミー・ジョン手術をした同じ仲間だから、とにかく自分を信じてやっていけよ」という言葉をもらって、それで『辛抱』という言葉を書いたボールを貰ったんですよ。大谷君の場合はとにかくトレーナーの言うことをしっかり聞いて、長いリハビリ期間が続くと思うんですけど、必ず18ヵ月の間には復帰できると思うので、とにかく辛抱してやってほしいですね。

 

 

『バッターの内旋』の話についての解説

バッターのキャッチャー側の腕はボールがバットに当たった瞬間にスイングで腕を返す、捻る動きをします。それを内旋と言っていました。大谷の場合、左バッターなのでキャッチャー側の腕は左なので内旋しても問題ないということです。逆にピッチャー側の腕は捻るような動きがないので負担は少ないということです。

 

 

以上です。

大塚は2回も経験しているので色んなことを知っています。

おすすめの記事