2018年10月7日にBS1で放送された「ワールドスポーツMLB」でこの日のボストンレッドソックスとのポストシーズン2戦目に先発し、5回を1失点にまとめて勝利投手となったニューヨークヤンキースの田中将大のピッチングについて小宮山悟がフリーアナウンサーの上田まりえと共に解説しています。
【この日の田中の投球内容】
5回78球、被安打3、奪三振4、与四死球1 、失点1
【田中の試合後のコメント】
田中 敵地で1勝1敗のタイで帰れるのはスゴく大きいと思っていたので、勝って帰れるのは最高の結果です。(早めの降板については)自分の全ては出しきれていたと思いますし、早めにマウンドを降りることもポストシーズンではあることだと思うので、次の登板に繋げていければいいと思います。
アナ 田中投手が強力レッドソックス打線を相手に勝利をあげ、ヤンキースが1勝1敗としました。小宮山さん、田中投手は素晴らしいピッチングでしたね。
小宮山 はい。初戦を落として、その2戦目ということで、本当にプレッシャーの掛かる状況でしたけれども、まあ見事はピッチング。負けたらほぼ追い込まれる状況ですから、本当に大きな試合になればなるほど憎らしいぐらいに素晴らしいピッチングですよね。
アナ そうですよね。この試合でのポイントはどこだったでしょうか?
小宮山 4回裏のレッドソックスの攻撃でホームランを打たれて、さあここからというレッドソックス打線を封じたところですね。
アナ はい。
小宮山 ホームランを打たれたボールに関しては失投です。ちょっと中に入っているので、ただ詰まりながらもスタンドインしているということで、かなりイヤな感じになっていたと思うんですよ。
アナ はい。
小宮山 ところが、レッドソックスのモアランド、キンズラーに対して本当に低めに丁寧にボールを集めて何とか凌ぐということで、この4回裏を抑えきったということで、かなりヤンキースにとってはいい形で試合ができるという流れになったのかなと思いますね。
アナ 田中投手は5回78球ということで6回も投げると思ったんですが。
小宮山 ポストシーズンはレギュラーシーズンとは違うので、チームで勝てばいいという位置付けなんですね。レギュラーシーズンなら投手に勝ちを付けたい、長く投げてもらいたいという考えで投げさせると思いますけど、今日は5回15個のアウトを取ってくれて、リードを保ってくれていますから十分過ぎるぐらいの投球ということだと思うんですよ。
アナ はい。
小宮山 これはブルペンがいいというのもあって早めの継投。更に言うと、この2戦目を投げて、ある程度の余力を残しての降板となると、中4日でゲーム5に間に合うわけです。
アナ ほー。
ヤンキースVSレッドソックス 地区シリーズ日程
この日 | 10/7 | 10/8 | 10/9 | 10/10 | 10/11 |
第2戦 | 移動 | 第3戦 | 第4戦 | 移動 | 第5戦 |
フェンウェイ | ヤンスタ | ヤンスタ | フェンウェイ |
小宮山 この第5戦に今日と同じような状況で投げてもらうにはなるたけ少ない球数で余力を残してほしい。
アナ うーん。
小宮山 この5戦目で投げるというのは2勝2敗の星勘定でまたフェンウェイパークに乗り込んでの試合ですから、今日の試合よりも遥かに痺れる試合が待っている。そういう状況なので、今日はなるたけ疲労を残さないで降板という形を取ったんだろうと思います。
アナ はい。
小宮山 もうヤンキースからしたらシメシメです。
以上です。
いいピッチングしました。やはり大舞台に強い男です。