2018年10月14日にTBSで放送された「S-1」でシアトルマリナーズのイチローが色々と語っています。

 

―グラウンドに出ることへのためらいは?

イチロー 出ていくことへのためらいはないですね。ないと思います。いちゃダメって言われているのは試合中のダグアウトだけなんで、それ以外は僕の中ではいない理由がないですよ。

 

―会長付特別補佐に就任について

イチロー 僕がやってきたことを続けることじゃないですかね。新しいことはそこには含まれていないと思いますけど。まあ、違うことはゲームに出ないことだけなんですけど。今年の3月に話を戻せば、僕の気持ちとしてはシーズン始まる前までに、もし何も動きがなければ、あの時は神戸にいましたけど、僕のプロとして原点の場所ですから、終わる時も神戸でという気持ちが芽生えていたんですよね。だから、それをどの時期にするのか。それで3月の終わりという選択肢もありました。それを思ったら今こうやってユニフォームを着て、今はプレーしてないですけど、この状態すら僕はもうハッピーで仕方がないですよ。もうそれはずっと変わらないと思います。

 

―2019年の来季へのイメージは?

イチロー 来年のイメージは難しくないですよね。だって、僕はずっと動いているから。イメージが出来ないということがないですよ。だから、そのイメージが出来なくなったらやっていけないと思うんですよね。

 

―それは具体的にどういうイメージですか?

イチロー グラウンドに立って僕がプレーしているイメージですよ。来年またフィールドに立って、プレーすることへの新しい挑戦ですけど、これはけっこう楽しい。楽しいっていうか、誰にでも出来る挑戦じゃないなって思ったんですよね。だから、その状態には少しだけ誇りを持てたかもしれないですよね。まあ、ささやかな誇りとか、少し固い言い方だと矜持という表現の方がまだ受け入れられるかなと。

 

―練習での課題は?

イチロー バッティングピッチャーって打ちやすい球が来ますから。でも、まさか打ちづらい球がバンバンやって来るとは夢にも思ってなかったですから。

 

イチローのバッティングピッチャーはバエズさんで独特の沈み込むクセ球を投げる。イチローはその球をいかに正確に捉えるかチャレンジしている。

 

 

イチロー キャンプの1日目は前に飛ばなかったですから。バッティングゲージの枠から出なかったです。それが5月のトロント遠征ぐらいに攻略が出来はじめて。この感覚って、僕は元ヤンキースのクローザーのマリアノ・ノリベラに苦しめられたんですよ。酷く苦しめられた。そういう左バッターは多いんですけどね。僕の記憶では、最後の4打席は4打数4安打のはずなんですよ。

 

リベラとの対戦成績

2001~2004 9打数1安打

2009~2011 4打数4安打

 

 

イチロー その最後の4打席は完全に攻略したんですよ。あのマリアノを攻略した感覚に近いんですよね。攻略したんですよ。これは僕にとっては日々チャレンジングなことなんですよ。毎日マリアノとやっているんですよ。あの練習は僕にとってはゲームですから、25から30スイングの間で10発から15発を目標に飛ばすというのは簡単じゃないですよ。

 

―2019年、日本での開幕戦がラストプレーになるのか

イチロー いや、それは大きな目標ですけど、そこで辞める理由もないでしょ(笑) 最低50歳までやりたいですけど、今回シアトルに戻って来て感じたことは、仮に50までやることを約束されているチームがあったと、それで一方でシアトルにこういう形で戻る。でも、春で終わってしまうかもしれない。じゃあ、どちらを取りますかって問われたれら、僕は後者を選ぶと思いますね。それぐらいシアトルに戻ることは僕にとって大きなことだった。

 

 

以上です。

色々と語ってくれました。

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