2018年10月29日にTBSで放送された「ひるおび」で広島カープの育成システムについて語られています。登場人物は登場人物は番組MCの恵、TBSアナウンサー、槙原寛巳です。
アナ 2018年、セ・リーグの代表として日本シリーズを戦っている広島カープ。現在、広島はセ・リーグを3連覇しています。日本シリーズのスターティングメンバーは全員生え抜きです。
2018年 日本シリーズ第1戦のスタメン(青字は高卒)
1番 | 田中広輔 | JR東日本 | 2013年 ドラ3 |
2番 | 菊池涼介 | 中京学院大 | 2011年 ドラ2 |
3番 | 丸佳浩 | 千葉経済大高 | 2007年 ドラ3 |
4番 | 鈴木誠也 | 二松学舎大付高 | 2012年 ドラ2 |
5番 | 松山竜平 | 九州国際大 | 2007年 ドラ4 |
6番 | 野間峻祥 | 中部学院大 | 2014年 ドラ1 |
7番 | 會澤翼 | 水戸短大付高 | 2006年 ドラ3 |
8番 | 安部友裕 | 福岡工大城東高 | 2007年 ドラ1 |
9番 | 大瀬良大地 | 九州共立大 | 2013年 ドラ1 |
アナ しかも、全員ドラフト1位で入った選手ではなく2位や3位や4位の選手もいるというメンバー構成になっています。『育成のカープ』と呼ばれていまして、ドラフトの基本方針はこちら。
育成のカープ ドラフトの基本方針
野手 | 肩の強さと足の速さを重要視 |
投手 | 大学生や社会人は主に即戦力、高校生は3,4年ごを見据えた素材重視 |
アナ そしてポイントとしては『長所と短所を全てしっかりと見る』ということです。苑田スカウト統括部長に聞きました。
①今でも他球団のスカウトと選手の評価は絶対にしない。自分の目をどれだけ信じられるか。
②良いも悪いも全てを見る。思いやりのない人間がこの世界で生きてはいけない。
アナ 人間性も見るということです。知名度や実績がなくても、例えば2017年にセ・リーグの最高勝率の投手だった薮田和樹投手なんかは2014年のドラフト2位。亜細亜大学時代というのは怪我もあってなかなか投げられなかった。登板は3年春の2試合だけでした。
恵 ほー。
アナ 1勝も大学時代にしていません。
恵 でも、ドラフト2位で獲った。
アナ そうなんです。素材がいいということで獲って、結果的に2017年にセ・リーグの最高勝率となりました。そして広島では『耐える力』というものを重視しています。田村スカウトに聞きました。
キツイ練習でも耐えられるかどうか。まず投げ方やフォームを見る。その成長読度に関わってくるのが性格。下積みで流した汗や涙は裏切らない。
恵 田村さんというのは大瀬良選手を引き当てた人でしょ?
アナ はい。
恵 子供の頃からずっと目を掛けていたという。槙原さん、これが今のトレンドになりつつあるんですかね?
槙原 そうですね。色んな育成方法がまた紹介されていって、各球団も習って試行錯誤していくんでしょうけどね。
以上です。
カープが育成球団としては最高クラスだと思います。