2018年11月19日にフジテレビONEで放送された「プロ野球ニュース」で2018年シーズンで引退し、2軍監督に就任した松井稼頭央が自身のメジャー挑戦について語っています。野村弘樹、高木豊、そしてフジテレビアナウンサーの小澤陽子と共に語っています。
野村 プロに入ってからどれぐらいからメジャーを意識した?
松井 意識したのは日米野球をしてからですね。
野村 その日米野球があったのは何年の頃?
松井 1996年、1998年、2000年とあったんですけど。
高木 打ちまくった時があったよね。
松井 それは1996年だったと思うんですけど、あの時は田中幸雄さんの代役でやらせてもらいまして。でも、98年ぐらいにメジャーを意識し始めましたね。
高木 4割ぐらい打ったよね。
松井 あの時は多分5割ぐらい打って、盗塁も5つぐらいしましたね。
高木 リトル松井とか言われてね。
松井 はい。
高木 ゴジラ松井もいたしね。
松井 96年とかは日米野球に参加して秋のキャンプに行かなくて良かったので、もう試合に出れる方が良かったです(笑) キャンプはしんどい(笑)
野村 まあ、メジャーを相手に日米野球に参加できるぐらい嬉しいことはないよね。
松井 はい。
野村 当時の秋キャンプは特にきつかったしね(笑)
松井 はい(笑)
アナ メジャー挑戦して感じた手応えと、反対に壁というのは何でした?
松井 手応えはいつ感じましたかね。2007年ぐらいですかね。
アナ メジャー4年目ですね。
松井 はい。この時にやっと貢献したかなというか、やっとチームの一員になれたかなっていう感じが。
野村 あっ、メッツの1年目よりも?
松井 はい。
野村 へぇ~。メッツの初打席でいきなりホームラン打ったでしょ。俺はあれがものすごい印象に残っているんだけど。
松井 僕も本当に印象に残っています。当時メジャー1年目のオープン戦で打率が2割もなかったんですよ。
野村 うん。
松井 でも当時のハウ監督に監督室に呼ばれまして「今は色々と学ぶ時期だから、思いきってやってくれ 開幕はスタメンで使うから安心しろ 自分のプレーをしろ」って言われて、残りのオープン戦を戦ったんですけど初めは結果も出ていなかったので、開幕スタメンはないのかなと思うぐらい守備も打撃も良くなかったので。
野村 うん。
松井 そこで監督に励ましてもらったので『じゃあ、思いきっていこう』って思った結果が初打席でホームランという結果でした。
高木 ホームランはしっかりと覚えてる?
松井 はい。
高木 どうやって打ったの?
松井 ボールが来たんで打ちました。
一同 ハハハ(笑)
松井 真っ直ぐ来るだろうと思いながら。
アナ メジャーでは7年間ですけど、振り返っていかがですか?
松井 マイナーリーグも経験しましたし、怪我をしてルーキーリーグから1Aからあらゆるリーグを経験したので、そういう意味では苦しかったことが多い7年間でしたけど、でも今後の自分に生きる経験だと思って、何とかメジャーでやりたいと思いながらやってきましたね。
高木 やっぱり守備に苦労したんじゃないの?日本ではずっと人工芝で慣れてて、向こうは天然芝で。
松井 はい。でも相手チームの足とか、その打球方向とかを頭にしっかりと入れとかないといけないと思いましたね。
高木 うん。なるほど。
松井 やっぱり自分の中では、向こうで4番を打つ選手はそんなに足が速くないなと思ってプレーしていると、思ったよりも速いんですよ。それで慌てて投げるケースもあったりで、やっぱりその前の準備が大事だなと改めて思いましたね。
高木 情報だよね。
松井 はい。
アナ メジャー挑戦して良かったですか?
松井 良かったです。
以上です。
メジャーでショート挑戦というのはかなり難しい。