2018年12月にBS1で放送された「スポーツ イノベーション」で元ロッテで現早稲田大学野球部監督の小宮山悟がオープナー性、ブルペンデーについてタレントのパックンとNHKアナウンサーと共に語っています。

 

オープナー制とは先発調整している投手が試合の先発するのではなく、リリーフが先発しショートイニングを投げて試合を作っていくこと。30年前の1988年にリリーフが先発した回数は29%。一方、その30年後の2018年にリリーフが先発した回数はオープナーやブルペンデーの影響で40%と増加している。

 

MLB公式アナリストのペトリエーロさんの見解

 

―オープナーを多用したレイズの継投について

ペト 野球に『3巡目のペナルティー』という言葉があります。先発投手は相手打線と1巡目2巡目よりも3巡目以降の方が苦戦します。球数が増えて疲労がたまってくるからです。その結果、球威が落ち制球が乱れる。バッターの目も慣れてきます。監督はこういうことを気にしています。

 

先発投手の被打率(2018)

1巡目.237
2巡目.252
3巡目以降.267

 

―今後のオープナー制について

ペト 先発とリリーフの比率が50対50に近付いています。いずれ先発やリリーフは区別されず、単に『投手』と呼ばれる時代が来るかもしれません。投手起用法は転換期を迎えています。

 

 

ここからスタジオで小宮山とパックンとアナウンサーが語り合います

 

パックン スゴいですね。野球の常識がどんどん覆る。でもどうなんですかね。リリーフが投げた後に、先発調整しているピッチャーが投げたら魔の2回になるんじゃないですか?

 

小宮山 野球のゲームって、攻撃側は初回だけが思い通りの打順でスタートができるので、色んなことを計算して攻撃するということで、ピッチャーにとっては一番タフなイニングになるんですね。

 

パックン うん。

 

小宮山 そこを先発ピッチャーが5回6回と長いイニングを投げなきゃいけないって思いで投げていって、初回をなかなか抑えられないっていうのがずっと今まで来た野球の長い長い歴史なので、そこをリリーフが1イニング限定でピシャッと抑えて流れを断ち切っての作戦だと思うんですよ。

 

パックン うんうん。もしかしたらどうなんですかね。大谷選手が投手としてまたマウンドに立つのは恐らく2020年ですよね。

 

小宮山 はい。

 

パックン そのときにはこの投手起用の革命が進み、彼が先発ピッチャーではなく、オープナーとして登場する可能性はあるんですか?

 

小宮山 えーっと・・・打撃を必要とされる選手と考えると、それはゼロに近いと思いますね。

 

パックン ほー。

 

小宮山 できればしっかりした休養をもらった上で投げて打ってをやった方がコンディションは整えやすいだろうという気がします。

 

パックン うんうん。

 

小宮山 ただ、我々としたら、やっぱりポジションに就いてて、ピンチになったらマウンドに上がってアウトを取るというのが一番カッコいいと思ってるんですよ。

 

パックン カッコいいですね!(笑)

 

ここから小宮山の早稲田大学野球部監督就任の話に

 

アナ やっぱり指揮官の判断がものすごくシーズンを左右していく、責任が増していく、それこそ早稲田大学の監督にもなられる小宮山さん。指揮官にとってもものすごく刺激的な時期なんじゃないですか?

 

小宮山 ありがたいことにメジャーリーグに携わることができましたので、色んな細かなことを知らず知らずのうちに勉強させてもらったので、それを踏まえた上で今の学生になぞらえることが出来るかどうかを今は思案しているので。そこが上手くハマるようであれば積極的に推し進めていきたいと思います。

 

 

以上です。

オープナーは先発及び投手力が弱いチームに有効かもしれません。

おすすめの記事