2019年1月にフジテレビONEで放送された『プロ野球 ここだけの話』でヤクルトで活躍した古田敦也がキャッチャーミットのこだわりをフジテレビアナウンサーや谷繁元信と共に語っています。
古田 これは現役時代に使ってたものでこういう感じです。
アナ 特徴、こだわり、大事にしていたところはどこになりますか？
古田 ミットは比較的大きいと思います。使ってるとギュッとなって段々小さくなるんですけど。
アナ はい。
古田 比較的大きめで、あとは大きいとどうしても重くなってグラブ操作がしづらくなるんで、できるだけ両サイド(ミットの親指側と小指側)を細くする。
古田 両サイドに綿が入ってるんですけど、それを少なめにして、両サイドを薄めにして、重量を軽くしています。
アナ へぇー。1シーズンでどれぐらいミットを交換されるんですか？
古田 僕はけっこう変える方だと思います。多い時だと4つぐらい変えます。
アナ 1年で4つ。
古田 はい。
アナ 谷繁さんも頷かれていましたけども。
谷繁 僕も4つです。
アナ あっ、そうなんですか。
古田 うん。ある程度のミットの硬さがないと、プロの速い球は止めにくいんですよ。柔らか過ぎると球の勢い負けるんで。
アナ はい。
古田 あとは操作もしづらくなるんで、ある程度の硬さがいるんですよね。革製なんで捕れば捕るほど、夏になれば暑くなってくるんでどんどんフニャフニャになってくるんで、ちょっと変えることになりますね。
アナ なるほど。
古田 最初はカチカチなんでね。若手の奴に頼んでブルペンとかで硬いミットで捕ってもらってとかで柔らかくしたりとか。
アナ へぇー。
古田 あと自分で木槌を使ってミットのボールが収まる所にポンポンとして柔らかくしていましたね。
アナ 柔らかくする方法はそれ以外にあるんですか？
古田 やる人とやらない人がいるんですけど、僕は蒸し機に入れるんですよね。
アナ 蒸し機！
古田 はい。昔はミットを水に浸けるというのがあったんですよ。
谷繁 ありましたね。
古田 革製品なんで、柔らかくするために水に浸けるんですけど、それは水分を含みすぎて重くなって、うまくいかなくて色々と考えた結果、肉まんとか蒸し機に入れるんですよ。
アナ へぇー！！
古田 あれがちょうどいいんですよ。蒸気だから温まって水分が入ってくるといい感じで柔らかくなるんで、早くいいのが出来上がります。1ヶ月ぐらあれば出来ますね。
アナ そうなんですね。
古田 普通のミットってカチカチから馴染むようにするには3ヶ月ぐらいかかるんで。
アナ へぇー。
古田 だから次のミットと思ったら、それがないと困るでしょ。ドンドン作っていって、蒸し機に入れてましたね。
以上です。
蒸し機とか色々考えてます。
