2019年4月6日にフジテレビONEで放送された『プロ野球ニュース2019』でこの日のvs.東北楽天ゴールデンイーグルス戦の4回裏にオリックスバファローズの4番吉田正尚がセンターに放った摩訶不思議な打球を元横浜の斎藤明雄、元ヤクルト広島の笘篠賢治がフジテレビアナウンサーの大村晟と共に語っています。
【状況】
4回裏 ノーアウトランナーなし
バッター吉田正尚が打ったセンターへの当たりが急激にレフト方向に切れていき楽天の田中和基が落下地点を行き過ぎてしまい落球してしまう。その急激な打球変化について語っています。VTRを見ながら解説しています。
アナ オリックスは初めての連勝となったんですが、やはり吉田正尚選手のあの打球です。明雄さん、この打球です。
斎藤 来た球を上から叩いていたのに・・・ドームだから風はないと思うんですけど上からの風の影響を受けたように急に曲がりましたね。
アナ グッと曲がりましたね。
斎藤 あれはどんな名手でも捕れない。
アナ そうですよね(笑)
斎藤 足が遅い選手の方が捕れるかもしれない。
アナ あっ、逆に?
斎藤 打球まで追い付かないから(笑) 足が速い人だと行き過ぎちゃう(笑)
アナ そうなんですね(笑)
斎藤 ああいうの初めて見た。
アナ そうですか。苫篠さん、この打球をどうお考えですか?
苫篠 これは何故ああいう変化をしたのかという原因を探っていくと、ピッチャーが投げたボールをバックスピンで打った打球だとあんまり変化せずにそのまま飛んでいくんですよ。
アナ 正直な打球ですね。
苫篠 はい。そしてピッチャーが投げるツーシームという球種がありますよね。ボールの縫い目を縦にして投げるボール。打球はツーシームのような回転で飛んでいくとボールが途中で変化を起こしやすいんですよ。ですから、皆さんもキャッチボールのときにツーシームで投げただけでヒュっと変化するのがありますから。
アナ はい。
苫篠 今回はツーシーム系の打球が飛んで行ったんじゃないかと思います。
アナ ほぉ~。
苫篠 まともに当たったときに無回転の打球もあるんですけど、無回転だとあんなに伸びていかないんです。途中で失速して落ちていかますから。
アナ はい。
苫篠 だから今回は恐らくツーシーム回転のようなボールが飛んで行ったんであろうと思います。
アナ なるほど。
苫篠 このときの投球は実際ツーシームだったんですよ。それを同じような回転で打ち返したという。これが恐らく原因だと思います。
アナ なるほど。オリックスがピッチャーが頑張っているので、何とかしようという気持ちがボールに乗ったのかもしれませんね。
以上です。