2019年4月8日にBS1で放送された『ワースポ×MLB』でこの日のアリゾナダイヤモンドバックス戦でボストンレッドソックスの投手陣から見えたフライボール対策の対策をメジャーで活躍した岩村明憲がフリーアナウンサーの山本荻子と共に解説しています。
アナ レッドソックスのコーラ監督は試合前にこんなコメントをしていました。
アナ これはどういうことなんでしょうか?
岩村 去年まではフライボール革命で下から叩くというのがあったんですけど、それに対して高めのストレートがスゴく有効だったんです。
アナ はい。
岩村 でも、今度レッドソックスは逆手に取って高めのストレートで打ち取っていたものをまた低めにボールを集めようと。
アナ 更に対策ということなんですね。
岩村 そうですね。
アナ そこで見て頂きたいデータがこちら。
高めのストレートを相手が振る割合(4/8時点)
去年50.3%→今年45.5%
アナ これはレッドソックスの対戦相手が高めのストレートを振る割合です。去年50.3%だったのが今年は45.5%になっています。そして続いてこちらです。
レッドソックスの高めストレート被打率(4/8時点)
去年.183→今年.260
アナ レッドソックスが高めのストレートを投げた場合の被打率です。去年は1割8分3厘だったのが今年は2割6分まで上がっている。これは明らかに対策されてますよね。
岩村 そうですね。本当にいたちごっこな部分がありますけど、打者が対策を取ればこっちも対策を取ると。
アナ はい。
岩村 それでこのデータで見れば高めのストレートを振る割が45.5%で高めを振らなくなっているというところが今後どう野球が変わっていくのかなというところに興味がありますね。
アナ 対策に対して更に対策ということですね。
岩村 そうですね。それが今日の試合に出たんじゃないかなと思います。
岩村 レッドソックスの投手陣がどんどん低めに腕を振ってどんどん変化球を投げるんですね。もちろん中継ぎ経験の多い投手陣ですから、高めでというよりもピッチャーの基本である腕を振って低めに投げ込むというのが今日の試合で本当に出ていました。
アナ はい。その効果もあってレッドソックスの投手陣は調子を取り戻せそうですかね?
岩村 そうですね。もともと実力のある投手が多いですから、ひとつのキッカケになると思います。ただ、1-0の僅差のゲームを取れたのもレッドソックスにとってはスゴく大きなものだと思いますね。
以上です。