2019年4月17日にフジテレビONEで放送された『プロ野球ニュース2019』でこの日の阪神タイガース戦の同点で9回裏の場面で東京ヤクルトスワローズの廣岡大志のスクイズ失敗についてヤクルトで監督をしていた真中満、元横浜の平松政次、元中日の井端弘和がタレントの衛藤美彩と共に語っています。
場面
2-2の同点の9回裏ヤクルトの攻撃、1アウト3塁、2ボール2ストライクの場面でバッター廣岡がスクイズを試みるも空振りで失敗。3塁走者がタッチアウトでチャンスが潰える。
真中 平松 井端の解説
衛藤 試合は延長戦の末、引き分けとなりました。
真中 はい。今日はこんなシーンがありました。 9回裏のヤクルトの攻撃でスクイズ失敗。1アウト3塁で2ボール2ストライクから廣岡にスクイズのサインを出したんですよね。
平松 うん。
真中 阪神のジョンソンが投げた外への変化球(落ちる系)は当てれないボールじゃないんですけど、空振り。作戦としては全く悪くはないと思うんですけど。井端さんはバントの名手としてはこの廣岡のスクイズ失敗はどうですか?
井端 スクイズが出たときにカウント2-2なら落ちる系の球が来たらしょうがないと思います。やっぱりストレートと横に逃げるボールっていうのは必ずバットに当てないといけないです。
真中 はい。
井端 ちょっと構えがクロスしちゃってるんで。
真中 届かない?
井端 外側には届かない構えをしちゃってるんで、やっぱりスクイズのときは多少どこでも動ける体勢で待たないといけない。この打席の廣岡は送りバントと一緒に構えになっているんで。
真中 なるほど。もっと色んなボールに対応できる構えをしなきゃいけないと。
井端 はい。ストライクだけやればいい送りバントと、スクイズでは構えが変わってくると思うんで。
真中 そうですね。
井端 その辺をもうちょっと勉強しないといけないのかなと思います。
真中 平松さん、この作戦自体はどうですか?
平松 いや、この作戦は当たってると思うんですよ。
真中 そうですよね。
平松 ピッチャーは外してないもの。だけど、廣岡はあのボールは当てなきゃ。
真中 そうですよね(笑)
平松 死ぬ思いをして当てていかなきゃいけないんだけど、腰が逃げちゃってるんだもん。
真中 そうですね。
平松 これじゃあスクイズはできないですよ。これを決めたら本人もヒーローになれるし、ベンチも素晴らしい作戦だと。
真中 そうですね。ワイルドピッチの後だったんで、バッテリーとしてはノーマークで作戦としてはいいタイミングだったんですよね。こういうところでしっかりとスクイズを決められるといいのかなと思ったし、あとはこの作戦によって他の5球団が「ヤクルトはこういうところでもスクイズやるんだな」とちょっと思わせると思うんですよね。
平松 うんうん。
真中 だから1年間戦う上では今日は失敗しましたけど、今後に考えさせるというのでいい作戦だと思いましたね。
以上です。