2019年4月24日にBS1で放送された『ワースポ×MLB』でこの日のvs.シカゴカブス戦に先発し、6失点で負け投手となったロサンゼルスドジャースの前田健太のピッチングについて黒木知宏がフリーアナウンサーの山本萩子と共に解説しています。
この日の前田の投球内容
4回74球 被安打7 奪三振5 与四死球4 失点6
今季3勝2敗 防御率5.20(4/24の試合終了時点)
前田の試合後のコメント
前田 自分が細かいところを決めきれなかったので球数がかさんでしまった。もう少し早く切り替えれば違った内容になったと思うし、もう3回4回はストライクを取ってくれないなら甘めで勝負するしかないと切り替えて投げたんで、どんどん勝負していくことが大事だと思うので反省して修正して次に向かいたいと思います。
黒木の解説
アナ 前田投手、今日は厳しいマウンドになりましたね。
黒木 はい。全ては1回の立ち上がりでしたね。制球力がしっかりとあるピッチャーなんですけど、その制球力があるからこそ自分のストライクゾーンと審判のストライクゾーンに少しズレがあったのかなと思いますね。
アナ 前田投手も判定に首を傾げてるシーンもありましたよね。
黒木 実際に立ち上がりからコーナーにしっかりと投げてはいるんですけど、なかなかアンパイアとの相性でストライクを取ってくれませんでしたね。
アナ そうでしたねぇ。
黒木 ピッチャーもキャッチャーもボール判定にストライクだろということで首を傾げてるシーンがあるんですよ。結局、立ち上がりからフォアボールを出し、自分の思い通りにストライクにならないというところで前田投手のリズムになりませんでしたよね。
アナ 本人もインタビューで細かいところに決めきれなかったと。
黒木 甘いところに投げてしまったということも言ってましたね。特にコントレラスに打たれた場面では実際にはスゴくいいボールなんですよ。
アナ はい。
黒木 立ち上がりから非常に厳しいボールを投げてもストライクを取ってくれない。自分ではしっかり投げているつもりだけど甘めに入ってしまうという。そういうところが自分の中での投げミスしてしまったという場面でしたね。いいボールだったんですけどね。
アナ 甘くは見えないんですけどね。
黒木 立ち上がりの難しさを感じますね。
アナ こんなにキャリアのある投手でも立ち上がりは難しいんですね。
黒木 難しいですよ。立ち上がりが悪くても尻上がりというのもあるし、その逆もあるし。本当に永遠のテーマなんですよ。
アナ 黒木さん自身は立ち上がりはどうでしたか?
黒木 僕は良かったり悪かったりがありましたけどね。ただ、対策として難しいのが、試合前に球数を多く投げて1回を終わったつもりで2イニング目からゲームか始まるという感じです挑むとか、逆に球数を少なくして配球変えたりで色々やるんですけど、なかなか答えが見つからないのが野球なんですよね。
アナ なるほど。
黒木 はい。ですから、今日の前田投手は3回4回に開き直ったと言ったら申し訳ないんですけど、球数を減らしてストライクを取りに行かないといけない状況だったので、それが非常に良いピッチングになりましたから。
アナ そうでしたよね。
黒木 それがひとつのヒントになるのかなと思いますね。
アナ 次回登板に期待しましょう。
以上です。