2019427日にBS1で放送された『ワースポ×MLB』でこの日のvs.テキサスレンジャーズ戦に今季7試合目の登板で初のオープナー登板となったシアトルマリナーズの菊池雄星について小早川毅彦がフリーアナウンサーの上田まりえと共に解説しています。

 

この日の菊池の投球内容

19被安打0 奪三振2 与四球0 失点0

今季11敗 防御率4.54(4/27の試合終了時点)

 

試合後の菊池のコメント

菊池 追い込んでからスライダーで三振を取るのは本来の自分のやりたい形。今までは追い込んでから粘られるというのが多かったんですけど、今日みたいに2ストライクから1球で決めることができれば自然と球数は減ると思います。チェンジアップはブルペンで数日間良かったので今日は絶対に1球は投げようと決めていました。なかなか使いたいとは思っていても序盤に点を取られる展開ばかりで使い機会がなかなかなかったので、いいボールがいって次に繋がります。

 

 

小早川の解説

アナ マリナーズの菊池雄星投手、この試合では1イニング限定での先発登板となりました。僅か9球、素晴らしいピッチングでしたね。

 

小早川 そうですね。インタビューでの表情も非常に良かったですし、本当に手応えを感じた登板だったんじゃないですかね。

 

アナ 今回のピッチングを見ていきたいと思います。

 

小早川 はい。非常にリラックスしたピッチングで理想通りに三振を奪えたシーンを見ていきたいと思います。

 

アナ はい。

 

小早川 二人目のバッター(左打者)のシーンなんですけど、1球目にフォーシームがアウトコースに外れます。そしてカーブで空振り、スライダーで見逃してのストライク、そして最後は外へのスライダーで空振り三振。特に最後のスライダーはキレがあっていいボールでした。

 

アナ うんうん。

 

小早川 そして2アウト後の三人目のバッター(右打者)なんですけど、特に注目してほしいのが2球目のチェンジアップなんですね。

 

アナ はい。

 

 

小早川 今日一番収穫となるボールだと思いますね。そして決め球はインコースへのキレのあるスライダーで空振り三振。思い通りに計算して取れた三振でしたね。

 

アナ はい。小早川さん、チェンジアップはどうなんですか?バッターとして対戦するとしたら。

 

小早川 厄介ですね。チェンジアップという球種がなぜ厄介かと言うと、菊地はフォーシームとカーブとスライダーを投げるんですけど、カーブとスライダーはフォーシームと同じタイミングで対応できるんです。

 

アナ はい。

 

小早川 ただ、このチェンジアップというのはバッターにとっては落ちるボールです。そして尚且つ、途中まではストレートと同じような軌道ですので、落ちるボールかどうか最後まで分かりませんので、バッターにとっては同じタイミングで対応するのが非常に難しいというわけですね。

 

アナ このチェンジアップ1球でピッチングの幅が広がるということですね。

 

小早川 そうですね。チェンジアップを1球持ってるだけで、投手にとっては34つも球種を増やすぐらいのボールだと思いますね。

 

アナ なるほど。そして今日少し気になったのが1イニング限定での先発登板でこれは珍しいですよね。

 

小早川 負担軽減も含めて、菊池はゲームの入りの防御率か6点台なんですね。

 

イニング別防御率(4/27日以前)
1回2回3回
6.007.504.50

 

小早川 そういったゲームの入り方の調整でも意味合いがあったと思います。いずれにしても前回の初勝利と今日の初回の投球は完璧でした。この登板を見ると次回が非常に楽しみになりますね。

 

アナ 次に繋がる登板になりそうですね。

 

小早川 そうなるといいですね。

 

 

以上です。

ショートイニングなら余裕です。
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