2019年5月2日にBS1で放送された『ワースポ×MLB』でこの日のvs.アリゾナダイヤモンドバックス戦で今季7試合目となる先発をし、4回3失点で降板となったニューヨークヤンキースの田中将大のピッチングを黒木知宏がフリーアナウンサーの山本萩子と共に解説しています。
この日の田中の投球内容
4回74球 被安打5 奪三振6 与四球1 失点3
今季2勝3敗 防御率3.92(5/2の試合終了時点)
試合後の田中のコメント
田中 自分の投げているボールに関しては前回の登板に比べて格段に良くなっていると思います。アンラッキーな要素が何個かあったりしたので、そこは気にしてもしょうがないので。自分でコントロールできる部分をしっかりとこれからもブレずにやっていきたいと思います。
黒木の解説
アナ 田中投手、負けはしましたが投げているボールの質に関しては手応えを感じているようですね。
黒木 はい。ボールは非常に良かったと思います。
アナ そして試合後「組み立ての部分でもっと工夫が必要だった。特にストレートの使い方とか」と反省もしていると。
黒木 そこが今日に関しては問題だったと思うんですよね。こちらなんですが。
この日の1回2回の球種別割合 | |
スライダー | 38.3% |
スプリット | 31.9% |
フォーシーム | 23.4% |
その他 | 6.4% |
黒木 1回2回は少しフォーシームが少ないかなという感じがしたんですよね。
アナ スライダー、スプリットの割合が多かったと。
黒木 そうですね。スライダーとスプリットだけで70.2%で、ちょっと変化球に頼った部分があったのかなと思いますよね。
アナ 前回は「スプリットを振ってくれない」という話があったのですが、それも関係しているんでしょうか?
黒木 関係していると思います。田中投手イコールスプリットであるとか、スライダーというものがバッターにはデータが入っているんですよね。ですから、バッターは少し低めにケアをしているので、厳しめのボールだと見送ってくる。そして少し甘めに入ってくるとそこを痛打される可能性が出てきますので、この辺りで田中投手はバッターに対するケアをし始めましたね。
アナ スプリットの質の問題よりも組み立ての問題だったと。
黒木 そうですね。非常に良かった組み立てが今日の試合であったんですけど、1球目にカーブ、2球目にフォーシームを投げることによって、3球目のスライダーが効いてくるんですよね。ここで1ボール2ストライクになった4球目に、今までだとスライダーやスプリットという感じだったと思うんですけど、ここでフォーシームを選択して見逃し三振を取ることができたんですよね。
アナ はい。
黒木 まあ割合的にストレートが薄くなっていますので、もう少しバッターに対する配球を考えると、ストレートをもう少し増やしてもいいかなと思いますね。
以上です。