2019年5月19日にBS1で放送された『ワースポ×MLB』でこの日のvs.タンパベイレイズ戦で今季10戦目の先発。6回無失点の好投を見せながらあとの投手が打たれ勝ち負けがつかなかったニューヨークヤンキースの田中将大の投球を小早川毅彦がフリーアナウンサーの上田まりえと共に解説しています。
この日の田中の投球内容
6回88球 被安打3 奪三振6 与四球0 失点0
3勝3敗 防御率3.09(5/19の試合終了時点)
田中の試合後のコメント
田中 スライダーに関しては前回登板の方が制球できていましたけど、それでもしっかりとコースに集める努力はしましたし、ロケーションもそんなに悪くはなかったです。それ以外の球はまずまずでした。制球力があればカウントを優位に進めることができるかなと思いますね。
小早川の解説
アナ ヤンキースは1日で首位を明け渡してしまいましたが、田中投手は素晴らしピッチングでした。
小早川 はい。田中の投球は文句のないピッチングでしたね。スライダーもスプリットも変化球が低めに集まっていました。
アナ この試合のポイントとなった場面はどこでしょうか?
小早川 私は2回のアダーメスから三振を奪ったシーンだと思います。
アナ はい。
小早川 このシーンはエラーとヒットで2アウト1-2塁のピンチを背負うんですよね。ここで田中は低めにしっかりとボールを集めて、コーナーに変化球を決める。カウントも悪くしてフルカウントまでいくんですけど、ここでフォアボールを出さないで外角低めのストライクゾーンの角にスライダーを決める。ここでフォアボールを出さないで無失点で切り抜けたことが、今日一気にヤンキースに流れを持ってきたと思います。
アナ それではこの日のスライダーとスプリットの全投球をゼウスで見ていきます。まずはスライダーです。ほとんどが右バッターのアウトコースに逃げていくように投げ込まれいます。そして次にスプリットはほとんど右バッターのインコースに投げ込まれています。
小早川 そうですね。私も色々見てきたんですけど、これほどキッチリ決まるのはあまり見たことがないですね。
アナ キレイに決まっていますよね。
小早川 はい。そしてこの投球軌道が途中までほぼ一緒のラインで来てますよね。バッターは途中まで見分けがつかないので対応するのが無理じゃないですかね。苦労しますね。
アナ うーん。
小早川 そして何よりも低めに集められています。本当に今日の投球は素晴らしかったと思います。
アナ 本当に見事な投球でしたが、最後に心配な形の交代となりました。打球が足に直撃。
小早川 そうなんですよね。これ打球速度が179キロですから避けることができないですよね。その直後はそのまま歩いてベンチに帰って行ったので大丈夫かなと思ったんですけども。まあ、179キロの打球ですからね。
アナ 試合の後の検査では打撲と診断されていて、この後に精密検査を受けるということです。ただ、田中投手がツイッターで「隠していたサッカースキルを思わず出してしまったよ」と呟いているので、これを見るとそこまで重傷ではないのかなという感じもありますが。
小早川 そうですね。まあ本当にナイスパスでしたよね。(※直撃した打球がファーストの方に転がりアウトになったから)
アナ 華麗でしたよね(笑)
小早川 これでちょうどチェンジになって、イニングを終えたので良かったなと思いましたけど、これでイニングが終わったので、その後の事が分からなかったので明日以降がちょっと気になりますね。
アナ 何もないことをね。
小早川 そうですね。
以上です。