2019年5月19日にTBSで放送された『S☆1』でこの日の阪神タイガースvs.広島カープ@甲子園の試合を野村克也がぼやき解説しています。
もくじ
試合前
―愛弟子の矢野監督について
野村 真面目を絵に描いたような性格。監督就任でわざわざ家まで挨拶に来たよ。矢野はキャッチャー出身だから、同じポジションの出身ということもあるんだけど。野球のツボを知ってるよ。
試合開始
初回広島の鈴木が先制の2点タイムリー
野村 ナイスバッティングだね。外角を右方向へ。4番打たせるだけあって流してよし、引っ張ってよし。
2回表 菊地の打った打球をピッチャー秋山が弾いてタイムリー
―秋山のフィールディングについて
野村 ハハハ(呆れ) ピッチャーミステイク。ピッチャーゴロだよ。本当にイージーだよ。ちょうどワンバウンドで捕りやすいゴロ。矢野さん、秋山代えた方がいいよ。
3回裏 阪神がチャンスを作り矢野監督がベンチで喜ぶ
野村 喜んでいる場合か。監督ともあろうものは喜ぶのは最後だ。ゲームセットで「勝ったー!」って時だけ。試合中に喜んでいるようじゃダメ。
結局、阪神は3回裏のチャンスで点が取れず
野村 こんだけのお客さんが入っているのにこういう試合をしてちゃファンに申し訳ないよ。阪神の選手全員で入場料返さないとな。
4回表 田中広輔がヒットで出塁
―キャッチャーのリードが気になる
野村 キャッチャーの配球を読まれてるよ。1球目は外角からっていう。
野村監督の言う通り、キャッチャーの梅野はここまでの打者17人中15人の初球を外角に要求していた。
野村 まあ外角低めにというのはピッチングの原点だけど、それを更に生かすために内角が必要なわけでね。配球のひとつの形を作ると、相手は攻撃しやすいんだ。
試合はこのまま阪神は負け。
広島に同一カード3連敗。
そして本拠地甲子園では5連敗。
矢野監督にエール
野村 今日は正直、熱戦接戦を期待したんだけどね。結果は本当に愛想もクソもない試合で。単純な原理で0点で抑えれば100%負けないのが野球なんだから。だからまず投手陣の整備。ぜひ、矢野には頑張ってほしい。良い監督になるよ。期待してるね、正直。
以上です。
矢野監督をかなり気に入っているようです。