2019年5月23日にフジテレビONEで放送された『プロ野球ニュース2019』にて中日ドラゴンズで同僚だった立浪和義と井端弘和がお互いについてデーブ大久保、稲村亜美と共に語り合っています。
稲村 解説者として初共演を果たした井端さんと立浪さんの素顔に迫りたいと思います。お二人は中日に10年違いで入団し、その後12年間共にプレーをされていました。ズバリ!お互いの印象をお聞きします。まずは立浪さんからお願いします。(※立浪が1987年ドラフトで井端が1997年ドラフト)
立浪 『おとなしい』ですね。もう全く喋らなかったので、おとなしい選手だなあというね。その印象が初めは強かったですね。
稲村 では井端さんはどうでしょうか?
井端 『お手本』です。
大久保 あのね、1回本音トークでいきましょうよ。
一同 (笑)
井端 (苦笑)
稲村 キレイな言葉が並んでいる印象ですね。
大久保 うん。お手本というのは分かるんですけど、じゃあ何がお手本だったんですか?
井端 全てです。野球選手としての心構えから、後輩に対しての接し方まで。
大久保 エピソードは何かありますか?
井端 年数重ねてからは遠征の時はほとんど毎日食事に連れて行ってもらって、帰ったら「よし バット振るぞ」と言ってホテルのエレベーターの前で素振りしているのを見たりとかして。
稲村 さっき井端さんにお聞きしたんですが「3年間、口を聞いてもらえなかった」とのことでしたが。
井端 そうですねぇ(苦笑)
大久保 本当ですか?(笑)
井端 入団してから、3年間は立浪さんから声を掛けられたことがなかったので。
稲村 怖いですねぇ。
大久保 それは何で?(笑)
立浪 そんな事ないですよ(笑) 多分喋っていたとは思うんですけど、井端の視界の中に入っていなかったかもしれないですね。
大久保 えっ?
井端 川上憲伸と同期だったんですけど、川上とは喋っているのをちょっと離れて見ていて、いいなあと思いながら(笑)
大久保 ハハハ(笑) 井端さんは入ってすぐにレギュラー獲った?
井端 いや、獲ってないです。2年間ファームで3年目から1軍でやらせてもらったので。
大久保 じゃあ余計に立浪さんとは顔を合わせないし。
井端 そうですね。
大久保 それで会ったときは?
井端 会った時でも挨拶しても(返事が)返ってこなくて・・・。
大久保 そんな冷たくないでしょ?(笑) 緊張してたから返事があったのが分からなかったんじゃないですか?
井端 多分そうだと思います(苦笑)
一同 (笑)
稲村 記憶が飛んでたということなんですかね。
大久保 そうですね。じゃあ次の質問いきましょう。
稲村 お互いの、ここがすごい!というところをまずは井端さんからお願いします。
井端 僕も自分のことをけっこう負けず嫌いだと思ってたんですけど、もっとスゴい人がおられるなと思ってましたね。
大久保 印象に残ったシーンはありますか?
(その場面のシーンの映像が流れながら)
井端 そうですね。2004年の西武との日本シリーズ第2戦の時に松坂投手から打った同点3ランホームランですね。
大久保 このシーンはその前に井端さんが打ってランナーでいますよね。
井端 そうですね。
大久保 それで立浪さんがライトに同点となる3ランホームラン。これが非常に印象に残っている。自分のヒットがね。
井端 いや、自分のヒットじゃないです(笑) 本当にこの同点ホームランは震えましたよ。ナゴヤドームであれほどの歓声になったことはないですね。
大久保 立浪さんは井端さんのスゴいと思うところはどこですか?
立浪 プレーっていうよりもね、一緒に三遊間を守っていた時があったんですね。
大久保 はい。
立浪 横で見ていて、土のグラウンドでバウンドが合わない時ってあるんですよね。
大久保 はい。
立浪 それでバウンドが合わなくてダメかなと思っても必ず捕球する。ほとんどボールを弾いたのを見たことがないですね。
大久保 なるほど。僕の印象は、立浪さんはPL学園を出て本当にビシッとしている学校なんですよ。野村弘樹だけがちょっとズレてる。
稲村 ハハハ(笑)
立浪 やっぱりですか?(笑)
大久保 それで井端さんは亜細亜大学という本当に厳しい大学を出て、厳しさに慣れているだろうに今日17時50分ぐらいから井端さんはずっと緊張してました。
稲村 そうですよね。なかなかお話もしてなかったですよね。
立浪 いや、そんなことないですよ(笑) 仲はいいですよ(笑)
大久保 いいけど、正直緊張するでしょ?
井端 そうですね。背筋がピシッとしますね。
大久保 そうですよね。本当にいい二人の関係性を見ました。
以上です。