2019年5月31日にフジテレビONEで放送された『プロ野球ニュース』でこの日のvs.横浜DeNAベイスターズ戦で敗れ、とうとう49年ぶりの15連敗、球団ワーストの月間20敗を記録した東京ヤクルトスワローズ。この日にあった7回表のチャンスの場面について横浜で監督をしていた大矢明彦、横浜OBの斎藤明雄、高木豊がフリーアナウンサーの山田幸美と共に語っています。
シーン
7回表 0-1でヤクルトが1点ビハインド
2アウトから7番・中村が2塁打、8番のところ代打西田が申告敬遠で2アウト1-2塁。ここで6回1失点のブキャナンに代えて代打雄平。結果、雄平はボール球を振り三振でチャンスが潰える。
大矢、斎藤明雄、高木豊が語る
アナ ヤクルトはDeNAに敗れまして。連敗の長いトンネルから未だに抜け出せずにいます。
高木 苦しいでしょうねぇ。でも本当に野球って難しいなっていうシーンがあったんですよね。大矢さん、7回表に0-1の場面で、2アウト2塁のチャンスで、DeNAは8番を申告敬遠したんですね。
大矢 はい。
高木 それで9番のブキャナンに回ってきた。ブキャナンは6回1失点で89球。ここで代打を送りますか?
大矢 代打を出します。
高木 はい。それで出てきた代打雄平が今シーズン、今永に対して6打数0安打3三振。そしてこの時にベンチには左バッターの奥村、宮本、雄平、坂口、上田、田代がいたんです。そして右バッターが古賀のみです。
大矢 うん。
高木 ここ代打送りますか?
大矢 代打を出しますね。負けてますからね。まず点を取らないとっていうのがあるじゃないですか。
高木 そうですねぇ。
大矢 ただ先に8番のところで右の西田を代打で送ってますけど、結局は雄平勝負も想定しているはずなんですよ。結果的に雄平が打ち取られて点が入らなかったんで、後々になって結果論的に色々と言われちゃうんだけど。やっぱり負けてる時っていうのは、こっちがリードされている状況なんでね。
高木 はい。
大矢 まずは点を取らないとゲームにならないんで、特に今みたいに負けが続いている時ってまずは何かのアクションを起こさないと、点を取る努力をしないといけない。
高木 そうですよねぇ。
大矢 それが実らなかった、と考えてやっていくしないでしょうね。
高木 はい。明雄さんはこの代打雄平で良かったのか、というのはどう思われますか?
斎藤 うん。対今永の対戦成績が良くないんですよね。今永は坂口を意外と苦手にしているんですよね。結果論なんだけど、坂口の方が良かったんじゃないかなという感じがしましたけどね。
高木 まあ今永の心を揺さぶるんだったら坂口でしたね。
斎藤 そうですね。そっちの方がイヤだったと思います。1番を打っている時から苦手意識がありますからね。
大矢 チーム状態が悪い時って相手が嫌がる事をあんまり考えられなくなるんだよ。自分のチームは何をしたら一番いいのかというのを考える。
高木 ベストの状態で挑みたいというのを考えがちなんですよね。
大矢 そうなんだよね。
高木 僕の知り合いから電話がかかってきて、ヤクルトファンの息子がいるらしいんですよ。
アナ はい。
高木 もう広島戦なんかはその息子がスコアブックをつけながら見てたんだけど、途中で泣き出したって言うんですよ。だから早くファンの笑顔にできるように頑張ってほしいですね。
以上です。