2019年6月6日にフジテレビONEで放送された『プロ野球ニュース2019』でこの日の福岡ソフトバンクホークスvs.中日ドラゴンズでの8回表と裏に起こったリクエスト検証について元中日阪神の田尾安志、楽天で監督をしていたデーブ大久保、元ヤクルト広島の笘篠賢治がタレントの稲村亜美と共に語っています。
シーン
8回表4-4の同点で二死走者なし
中日の打者大島が打ったライトオーバーの当たりはテラス席手前のフェンスの一番上に当たり大きく跳ねる。その処理で手間取る間に大島は一気に三塁を回る。ソフトバンクも処理には手間取ったものの好返球でホームに返す。大島はヘッドスライディングでホームインを狙うが非常に微妙なタイミングとなり判定はタッチアウトとなった。与田監督はリクエストを要求するが判定は覆らずアウトのまま。リプレーで見ると大島の手が先に入っているようにも見える映像もあったので疑惑の判定というか、何故リクエストをしたのに正しい判定が行われなかったのかという事になっている。なお、その直後の8回裏のソフトバンクの攻撃で起こったホームクロスプレーでは一旦アウトと判定されたがリプレー検証の結果、セーフに判定が覆った。
田尾、デーブ、笘篠が語る
稲村 このカードはソフトバンクが3連勝でした。デーブさん、何か気になることがあると。
大久保 田尾さんにも笘篠さんにもお聞きしたいと思います。僕は大島のは実際にはセーフだと思ったんです。
田尾 僕も見ててセーフだと思いましたね。
大久保 これ昔で言ったらタイミングはアウトだから普通にアウトの判定されるものですよね。
笘篠 タイミングはね。
大久保 しかし、リプレー検証をするとセンターからの映像では親指が入ってますよね。
笘篠 そうですよね。やっぱりもう完璧に確実なものがないと変わらないんですよね。
大久保 このリプレーがビジョンに映されたら中日ファンは盛り上がって、ソフトバンクファンは黙った。そして直後の8回裏のソフトバンクの攻撃ではグラシアルのセンター前ヒットで2塁ランナーの今宮がホームにヘッドスライディング。これも昔だとタイミングでタッチアウトじゃないですか。
田尾 うん(笑)
大久保 普通にアウトですけど、リプレー検証すると手が早いからセーフに判定が覆った。
田尾 ひとつ言えるのは、リクエストというのは審判が集まって一回見て決めるというものですけど、やっぱり第三者機関が必要だと思うんですよね。そのシステムに変えたらどうですかね。
大久保 確かに。正直、アンパイアも判定が覆ったりするようだと成績が悪くて実際にファームに行くんですよ。
稲村 はい。
大久保 それを守ろうとするためにも田尾さんが言うように第三者を入れてやった方がいいですよね。
田尾 それが絶対に必要だと思います。
大久保 そうですよね。そして中日も怒りますよね。
笘篠 8回表と裏にあったホームクロスプレーは両方とも人間の肉眼じゃ分かりません。
田尾 まあ審判はアウトかセーフかを言わないといけないんですけど、リプレー検証が必要なものは第三者が見ると。それが一番いいんじゃないですか。
大久保 そうですね。そうじゃないと審判の負担も大きくなるし、モヤモヤしたものも残りますからね。そういうのを感じた8回のシーンでしたね。
稲村 そうですね。流れもありますよね。与田監督は「覆らないプレーだったが重たい大事なプレーだったと思う」と残念そうに語っていました。
大久保 そうでしょうね。
以上です。