2019年6月19日にBS1で放送された『ワースポ×MLB』でこの日のvs.カンザスシティロイヤルズ戦で先発し5回6失点と散々な投球内容だった菊池雄星について黒木知宏がフリーアナウンサーの山本萩子と共に解説しています。
菊池の試合後のコメント
菊池 初回から思うようなボールが今日はなかったと思います。思い切り投げたときに90~91マイルしか出ないのは本来はなかなかないことだと思うんでね。日本の時にもなかったですし。そういう状態になった原因を探りたいと思います。決していいときばかりではないと思いますしね。こういう時期も避けて通れないと思うんで、しっかりと自分の力に変えられるように、財産にできるように一日も早くいい状態に戻したいと思います。
黒木の解説
今季3勝5敗 防御率5.15(6/19の試合終了時点)
アナ 菊池投手は5回6失点で2試合連続の好投とはなりませんでした。
黒木 本人も監督も言ってましたけど、フォームに力強さがありませんでしたね。
アナ そうですね。
黒木 前回のツインズ戦では力強さがあったんですよね。マウンドでも躍動していますし、力を受け止められる下半身の強さがあったんですよね。
アナ はい。今日はどうでしたか?
黒木 下半身の強さが感じられず躍動感が見れませんでしたね。
アナ データで見ても今日のフォーシームは低い数字になっています。
黒木 そうなんですよね。球速、回転数、エクステンションも良くありませんでした。エクステンションはよりバッターの近くでリリースできるかという数値なんですけどね。今日はボール1個分後ろだったんですよね。そこで球速が落ちるとバッターからは見極めやすくなりますので今日は苦しかったピッチングになりましたね。
アナ これだけ差ができると違いが出ますよね。
黒木 全体的にパフォーマンスが落ちているのが数字からは分かりますよね。
アナ はい。黒木さんが考える一番の問題点はどこでしょうか?
黒木 まず慣れない中4日というのがあると思うんですよね。実際に疲労も溜まっているでしょうし、下半身もうまく連動していないですよね。
アナ なるほど。
黒木 コーチとの話し合いでフォームの修正をかけていたんですけどね。なかなか今回のゲームに関してはうまくできてませんでしたね。
アナ なるほど。いい状態に戻すにはどうしたらいいですかね?
黒木 まずは下半身の動かし方であったり、投球フォームを分析することもそうですよね。あとはボールを投げてアプローチすることだけじゃなく、例えば下半身を中4日で回復させるのは難しいかもしれないですけど、強化トレーニングをしてみるとか。
アナ はい。
黒木 特にスクワットをしてみるとかですね。下半身の使い方をもう一度チェックしてみると、意外と戻ることもあるのかなと。
アナ なるほど。違った角度から考えるということですかね。
黒木 そうですね。色んな方法があると思うんですけど、これは菊池投手が自分で見つけないといけない事なので。
アナ はい。
黒木 今は見つけられるチャンスだと、産みの苦しみだと思うんで頑張ってもらいたいと思います。
以上です。