2019年6月24日にフジテレビONEで放送された『プロ野球ニュース2019』でこの日のvs.オリックスバファローズ戦でプロ2試合目の先発し4回で降板した東京ヤクルトスワローズのドラフト1位ルーキー清水昇について元横浜の平松政次、元日ハムの岩本勉、元横浜の斎藤明雄がフジテレビアナウンサーの杉原千尋と共に語っています。
平松、斎藤、岩本が語る
アナ オリックスに敗れてしまったヤクルトなんですが、清水投手はプロ2度目の先発も今日は初勝利となりませんでした。
岩本 そうですね。初登板では序盤にKOされたんですよね。
アナ はい。
岩本 改めて調整しての今日の登板だったんですけど、彼のピッチングについて平松さんはどう思われますか?
平松 本格派で成長すればローテーションに入るぐらいのピッチャーですね。投げ方は文句ないですよ。キレイな投げ方をしてます。でも今のボールではバッターは非常に打ちやすいんですよ。ストレートがそこそこ、緩急もそんなに使わないですしね。
岩本 はい。
平松 そして武器となるような変化球もないですから打ち込まれましたけど、これが一つ成長すると、やれるピッチャーになるんじゃないかなというぐらいのものはあります。まあ向かって行く気持ちも強いですし、成長すれば面白い存在になると思いますよ。
岩本 投球のパワフルさでいえば、今は故障で離脱していますけど、イーグルスの則本という感じにも僕には見えたんですよね。
平松 はいはい。ですよね。ストレートで勝負できるものがありますよね。今日はかなりストレートで勝負していたんでね。「俺のボールを打てるもんなら打ってみろ」って感じで投げて打たれましたけど(笑)
一同 (笑)
岩本 はい(笑) 明雄さんは清水をどうご覧になりましたか?
斎藤 ストレートには強さがあると思うんですけど、私は2種類の投げ分けられるスライダーを持っていると思うんですよ。
岩本 はい。
斎藤 吉田正尚との対戦で投げたスライダーはちょっと小さく縦にカット気味に変化しているんですよね。上手く切っているという感じ。そして中川に対してはちょっと手首を寝かせて抜いているような感じのスライダー。極端に言うとスラーブ。この2種類のスライダーを投げられるのかなという感じがするんですよね。
岩本 はい。
斎藤 我々からすると中川に投げたスラーブっぽいスライダーはカーブにも見えるんですけど。
岩本 カーブのようにドロンとした変化をしていますね。
斎藤 でも本人から言わせるとスライダー。この2種類を投げ分けられて緩急を使えて、高めのスピンの利いたストレートで三振を取れるから、配球を考えていけば巧みなピッチングが出来るようになるんじゃないかなという気がしますね。だから変化球をうまく使って高めのストレートで空振りを取れるピッチャーだと思います。
岩本 今日は打たれ込まれたんですけど、それを糧にしてアウトを取る術を学んでいけばいいと。
斎藤 はい。だから初回に先頭打者にホームランを打たれたんですけど、その後はカーブ・スライダーをうまく使って抑えていますからね。ただ吉田正尚にフォアボールで出してから、またストライクを取りにいってやられているのあるんですけどね。やられたんですけど、結果を恐れずにルーキーですからドンドン失敗していいと思います。
岩本 そうですね。なんと言っても清水投手はドラフト1位で球団が彼に期待を込めてピックアップしたわけですからね。
以上です。