2019年7月19日にフジテレビONEで放送された『プロ野球ニュース2019』でこの日のvs.オリックスバファローズ戦で通算400号となるサヨナラホームランを放った埼玉西武ライオンズの中村剛也について横浜で監督をしていた大矢明彦、元中日の谷沢健一、元横浜の高木豊がフリーアナウンサーの山田幸美と共に語っています。
中村のヒーローインタビューの一部
中村 久しぶりに芯に当たったんで、まあ入るかなと。400号打てましたけど、まだまだもっとホームラン打てると思うんで、より一層努力して頑張っていきたいと思います。
大矢、谷沢、高木豊が語る
2打席目 センター前ヒット
3打席目 ライトフライ
4打席目 センターフライ
5打席目 レフトホームラン(打点1)
アナ 劇的なホームランでした。
高木 カッコいいよね。谷沢さん、サヨナラホームランの打席の初球を見てください。外角の変化球を打つ気がなくスッと見逃してるんですよ。
谷沢 うん。
高木 僕は、なんかこれで感じるものがあったんです。これ何かを狙ってるな、っていう。
谷沢 それはあるでしょうね。打ち気があっての外の見逃しですね。
高木 うん。スッと見逃して平常心で構えているように見えました。
谷沢 「俺の打つボールじゃない」という感じだよね。
高木 もう見切ってるような雰囲気でね。大矢さん、キャッチャーからすると、ああいう見逃し方されるとイヤなもんなんですかね?
大矢 うん。やっぱりイヤですね。
高木 そうですか。
大矢 初球はおそらくフォークボールで打たれたのもフォークボールなんだけど、まあ打つ気がないのかなという見方もありますし、初球だから何を投げても見てたのか、っていう色んな見方があるんだけど、でもあれだけ長打力のあるバッターにスッと見逃されると気持ち悪いよね。
高木 やっぱりそうですか。
大矢 はい。
高木 あの初球の見逃しで何かを感じたんですよね。
谷沢 山川とは違うホームランバッターの雰囲気があるよね。
高木 ありますね。
谷沢 中村には落ち着きがあるよね。
アナ まずは2004年7月4日のプロ1号からですね。
高木 谷沢さん、若き日の中村の打ち方はどうですか?
谷沢 このホームランなんかは振り遅れのスイングしたホームランというより、ポイントを遅らせながらのホームランですね。センターから右に打とうというホームラン。
高木 はい。
谷沢 この辺ぐらいから今の中村らしいホームランじゃないかな。
高木 はい。でも、数々の記録があって、満塁ホームランの数が歴代トップの18本。
谷沢 うん。スゴいね。
高木 大矢さん、交流戦でもトップなんですけど、2位に阿部慎之助がいて17本差つけてるんですよ。阿部も400号打ってますけど。
大矢 スゴいね。
高木 でも、交流戦だろうが何だろうが場所が変わっても自分のスタイルで打ってますよね。
大矢 うんうん。それはスゴく大事だと思うんですよ。自分のスタイルを変えずに甘い球はしっかりと捉えるというね。
高木 はい。
谷沢 中村の変化というのは、去年の終盤くらいからありましたよ。日本のプロ野球のバッターで一番重いバットを使っていたのが950グラムで中村だったんですよ。
高木 はい。
谷沢 それが900グラムぎりぎりのを使うようになって、それからまたホームランを量産し出した。
高木 また打ち出しましたよね。
谷沢 うん。だから今なんかでもヘッドの返りが非常に速いよね。
高木 そうですね。やっぱり工夫ですよね。
以上です。