2020年7月10日にフジテレビONEで放送された『プロ野球ニュース 2020』でこの日のvs.横浜DeNAベイスターズ戦で決勝ホームランを放った阪神タイガースの大山悠輔について、そして各球団が敷く極端なボーアシフトについて元横浜の野村弘樹、元中日の立浪和義、元ロッテの里崎智也がフリーアナウンサーの柴田阿弥と共に語っています。
決勝HRの大山について
4番成績 3試合 率.500(10-5) 本2 点4
アナ 5回で降雨コールドにより試合が途中で終了。阪神がDeNAに勝利しました。
野村 立浪さん、阪神は攻撃面で大山が4番に入ってチームは3連勝です。
立浪 長打がいい場面で出るようになっていますよね。やはり4番という軸が決まってこないとチームも浮上してこないですからね。
野村 うんうん。
立浪 ボーア選手も昨日(7/9)は巨人戦で決勝2ランを打ったりしてますからね。大山選手はこれからも固定されればいいんですけどね。早く本当の4番を決めていきたいところですよね。
野村 軸ですからね。
立浪 はい。
野村 里崎さんはこの大山選手の活躍はどうですか?
里崎 マルテ・ボーア・サンズを同時起用した時に大山はベンチに居たわけですよね。その時の悔しい気持ちが今は爆発しているんじゃないかという、気持ちいい活躍をしてますよね。
野村 はい。
極端なボーアシフトの是非
野村 そして1つ聞きたいんですけど、ボーアの守備シフトについて。立浪さんはあれだけ偏った守備シフトというのは経験ありますか?
立浪 自分はそんなに引っ張りバッターではないので、そんな経験はなかったんですけど、ボーア選手は意外と色んな方向に打球が飛んでますよね。
野村 そう思いますね。
立浪 意外と振り遅れてレフト方向にも飛んだりしますから、まあ普通の守備シフトでいいんじゃないかなと思いますけどね。
野村 こういう守備シフトを敷かれたらバッターはどう思います?
立浪 守備シフトがあるからサード方向に打ってやろう、とかバッターは思わないですからね。本当にヒットが欲しい時はスイングを遅らせたりはあるかもしれませんけど。
野村 セーフティバントを一発でもって考えちゃいますよね。
立浪 まあセーフティはないかもしれないですけどね(笑)
野村 はい(笑)
立浪 まあ極端な守備シフトというのはあんまり好きじゃないですけど、ラミレス監督はこういう色んな事をするのが好きですからね。
野村 データが好きですからね。里崎さん、キャッチャーで配球する立場から考えてこういった守備シフトはどうですか?
里崎 まあ守備シフトを敷いても配球やリードは変わらないと思うんですよね。
野村 うんうん。
里崎 だからボーアシフトのように大きく右に偏った守備シフトになったとして、右に打たせようという配球をして無茶苦茶な事をしてホームランでも打たれたら後悔するじゃないですか。
野村 はい。
里崎 今日なんかはアウトコースの配球をしていたらボーアは反対方向にヒットを打ったりもしますからね。メリット・デメリットはありますけど、僕は基本的に大きくシフト変更をするのはあまり好きじゃないですね。
野村 うーん。難しいですよね。
里崎 なにか後悔しちゃいますよね。今日のボーアのヒットなんかも普通の守備シフトなら、ただのショートゴロなのにと思いますからね。
野村 そうですね。ピッチャーの立場からしても打ち取ったと思ったら外野に抜けて行きますからね。ただ、打たれたと思ったのが捕ってくれたりもするんですよね。ただ、打ち取ったと思って抜けて行く方がイヤですね。
アナ なるほど。
以上です。