2020年8月4日にフジテレビONEで放送された『プロ野球ニュース 2020』でこの日のvs.阪神タイガース戦の8回表に見せた読売ジャイアンツの原采配について元横浜の平松政次、元ヤクルト広島の笘篠賢治、楽天で監督をしていたデーブ大久保がフリーアナウンサーの山田幸美と共に語っています。
シーン
8回表 巨人の1点リード 無死1-2塁
バッターの坂本は2ストライクまで送りバントをして失敗するが、そこからヒッティングに変えた4球目にエンドラン(後で笘篠はダブルスチールかもと言及)を決行。当たりはピッチャーゴロで馬場は急いで2塁に投げて併殺打を狙うがランナーが走っていた為に間に合わず、しかも悪送球となる。この1つのプレーから阪神投手陣が崩れ一挙に4失点し、試合は決してしまう。
原采配を語る
アナ 巨人は阪神を終盤に突き放し勝利しました。
大久保 平松さん、巨人は8回表の攻撃でノーアウト1-2塁のチャンスで坂本に送りバントのサインが出たんですけど、ファウルになって2ストライクになりました。
平松 はい。
大久保 それで1ボール2ストライクになった後に坂本がヒッティングになってランナーが走ったんですよね。
平松 エンドランね。
大久保 エンドランだと思うんですよ。この作戦についてはどうですか?
平松 こういう攻撃もジャイアンツはやるよと。
大久保 はい。
平松 例えば坂本は打てるバッターだからどんな打席でも打たせるんだ、という事じゃなくてね。
大久保 えぇ。
平松 チームとして得点する時にはどうしたらいいのかというね。ここではバントができなかったからエンドランだよね。それが原野球じゃないですかね。
大久保 ですよね。苫篠さん、ここでエンドランって考えられない作戦ですよね。
苫篠 そうですね。違う見方があってもいいと思うんですけど、僕は2塁ランナーのあのタイミングの取り方、スタートの切り方を見たらエンドランじゃなくてダブルスチールなんですよ。
大久保 ダブルスチール。ピッチャーの馬場はクイック1.3秒切ってるんですよ。
苫篠 ランナー1塁だけの時は速いんですけど、この場面ではセカンドランナーを見て、ホームに向いて、足を上げるというパターンは、そのクイック1.3秒とかじゃなくて、2塁ランナーはピッチャーのクセを盗んでるんですよね。
大久保 なるほど。
苫篠 だからこれは恐らく思い切ってダブルスチールじゃないかなと思うんですけどね。まあ、しかし思い切った事をしますよね。
大久保 凄いです。
以上です。