2020年8月28日にフジテレビONEで放送された『プロ野球ニュース 2020』でこの日のvs.中日ドラゴンズ戦で逆転負けを喫した読売ジャイアンツ。登板過多になりつつある中継ぎ陣について元横浜の野村弘樹、元阪神ダイエーの池田親興、元中日の立浪和義がフリーアナウンサーの柴田阿弥と共に語っています。
アナ 巨人が中日に敗れました。立浪さん、この試合の熱視線を教えてください。
立浪 今日の先発の田口投手ですね。5回まではスライダーも良くて非常にいい投球をしてました。ただ、6回にデッドボールから始まって結果的に自分から勝ちを逃してしまうんですよね。
野村 うんうん。
立浪 ただ、巨人は現状の先発では菅野投手以外、けっこう早い回で降板することが多いんですよね。そして今日の継投がこれなんですけど。
② 鍵谷 0回2/3 2失点 3連投
③ 大江 0回1/3 0失点 3連投
④ 田中 1回 0失点
⑤ 桜井 1回 0失点
立浪 かなり中継ぎ投手が3連投であったり登板が続いているので、今はちょうどシーズンが半分ぐらい終わったところですけど、今後は先発がかなり踏ん張っていかないと中継ぎ投手陣にシワ寄せがかなり来るんじゃないかなと。そこが気になるポイントですね。
野村 うーん。そしてこれが巨人の主な先発投手陣になります。
戸郷翔征 9試合 7勝2敗 防1.90
田口麗斗 8試合 2勝3敗 防4.83
桜井俊貴 6試合 2勝2敗 防4.81
直江大輔 1試合 0勝0敗 防2.25
サンチェ 5試合 3勝2敗 防2.67
畠 世周 4試合 4勝0敗 防5.95
今村信貴 3試合 1勝0敗 防6.23
ディプラ 1試合 0勝0敗 防27.00
※桜井は先発成績
野村 菅野から直江までは現状のローテーションになります。今日は田口が投げましたけど、菅野と戸郷と田口の3枚が筆頭だと思うんですよね。
立浪 はい。
野村 今日の田口も同点じゃなくてリードを守っている状態でマウンドを降りなきゃいけないですよね。
立浪 そうですよね。ちょっと意識したのか、先頭のデッドボールから始まって一挙に追い付かれてしまうんですけど、いずれにしても田口投手ぐらいになると6回7回までは投げないといけないですよね。
野村 うんうん。
立浪 そして菅野投手以外はほとんど代わるのが早いんですよね。
野村 イニングが短いんですよね。
立浪 勝ちパターンの投手がしっかりしているんですけど、今後はそこも含めて投手陣の疲労がポイントになってくるかなと思いますね。
野村 うんうん。池田さん、このローテーションも含めてジャイアンツの投手陣をどう見られていますか?
池田 まあ、調整している人たちが多すぎるというかね、やっぱり中継ぎの負担が増えてきて、ここからシーズン半分の後半戦で菅野に次いでがんがんイニングを投げられるピッチャーが出て来ないとキツイですよね。
野村 そうですよね。ここにきてメルセデスも故障ですから、ちょっと苦しいですよね。そして明日(8/29)は今村が先発登板になりますけど、田口や今村がしっかりとしてほしいところですよね。
池田 その辺の人たちがローテーションの軸になるぐらいの気持ちじゃないと厳しいと思いますね。
野村 そうですよね。立浪さん、田口の次の先発となったら誰になりますかね?
立浪 うーん。サンチェスもそうですけどねぇ。ただ、このような状態の中で首位にいるというのがね。
野村 そうなんです。
立浪 それはやっぱりスゴいですよね。
野村 ただ、投手陣を整備するというのは必要になってきますよね。
立浪 はい。ここまでは首位で上手くやってきてますけど、ここから先はちょっと不安かなと感じましたね。
以上です。